病院で使われる言葉は難しいものです。
まして一番多い「がん」の言葉は、聴きなれないものばかり、そこで少し病院で使われる言葉についてその例を調べてみました。
「エビデンス」～えびです？ではありません。証拠を意味する英語。医療分野では、「その治療法が良いと言える証拠」のことをいいます。関連した言葉では、ＥＢＭ（エビデンス・ベイスド・メディスン）
があります。
証拠に基づく医療ということです。
「寛解」～病気の症状が一時的に消えたり軽くなったりした状態のことです。白血病などの治療でよく使われます。そのまま完治してしまうこともあれば、再発してしまうこともあります。医療者が意識的に寛解に導くことを「寛解に導入する」というようです。
完全に治ることは「治癒」といいます。そのため完全に治ることと勘違いされやすいため、十分な説明が必要です。
「浸潤」～がんがまわりに広がっていくことです。水がすこしづつしみこんでいくように、がん細胞が周囲の細胞を壊しながら入り込み拡大していくことです。
「予後」～今後の症状についての医学的な見通しのことです。病気の進行具合，治療の効果、生存できる見通しです。「予後が悪い」とは、これから病気が悪くなる可能性が高いということです。
～～明確な理解が必要な言葉～～～
「合併症」
主にある病気が原因となっておこる別の病気のことをいます。糖尿秒の場合、動脈硬化や脳梗塞がおこる心配があります。コレとは別に、手術や検査がもとになっておこった病気を合併症ということがあります。
例えば、消化器手術のあとに腸がつまる腸閉塞があります。
２つの意味があるので、「手術併発症」とか「検査併発症」と区別されつつあります。
「腫瘍」
細胞が異常に増えてかたまりになった状態です。腫瘍には良性の腫瘍と悪性の腫瘍があります。悪性腫瘍は周囲の細胞を壊しながら入り込み拡大したり、違う臓器に移り命に危険が及びます。
悪性腫瘍は「がん」とも呼ばれます。
誤解をまねかないよう、悪性か良性かを確認するとともに、明確な医師の説明が必要です。