薄い黄色のカーディガン~さらば、愛しの疑似家族~ | 落語・ミステリー(もしくは落語ミステリー)・映画・プロレス・野球・草バンド活動のよもやま話、やってます。好きな人だけ寄ってって。

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鎌田善和です。売れてない分時間はありますので、遅まきながらブログ始めました。記事は落語やミステリーが中心ですが、映画・野球・プロレス・草バンド活動(野球でいう草野球の事)もリストアップしておきます。気になる、興味がある、と思う人にだけ伝われば。

 さて今日は、9/17に中野ザ・ポケットで行われた”東京カンカンブラザーズVOL,8 『薄い黄色のカーディガン~さらば、愛しの疑似家族~』”について書こうと思います。
 前回、観劇したお芝居の内容について書いた時にも触れたと思いますが、僕の”観劇歴”はそれほど長くありません。落語が縁でコント赤信号の小宮孝泰さんと知り合うチャンスが戴け、その繋がりで女優さんである棚橋幸代さんと知り合わせて戴いてからですから、まだほんの2~3年です(僕の観劇歴に”人狼”は含めませんよ。だって”人狼”は一方的な”観”劇というよりもインタラクティブな”参加”劇ですからね)。もちろん、以前から演劇にも興味はあったのですが、なにせこの辺りに住んでいると、”観劇をする”という行為に関しては贅沢なくらいに事欠きませんのでね、逆に、何を観てよいのやらさっぱり見当がつきません。これが映画ならば”マス”の情報が入って来ますので、それなりに見当がつきます(余談ですが、そうはいっても、”見当”は大きく外す事がよくあります。特に僕が好きなB級ホラーに関して、それは顕著です。もっとも、聞いた話によると、映画配給会社が脚本の時点で映画を買い付けると、よくそういう”見当外し”をするようですね。例えばあの『アメリ』は、当初サスペンスホラー作品として買い付けられたそうです。プロだってそうなんですから、僕の様なただの愛好家レベルでは「然(サ)も有りなん」ですよね)が、演劇はチラシや雑誌、新聞などの劇評という「知る人ぞ知る」的な情報しか与えられません。テレビや雑誌にCMをバンバン打てる劇団四季や宝塚、ジャニーズ事務所などの、ごく1部の大資本をお持ちのところの情報は、例外的にたくさん入りますが、残念ながら僕は、そういう舞台には触手が動かないんです。となれば、お知り合いになった方が、ご自身が出演されていたり、「あれは面白いよ」と教えて下さる舞台なら安心して観られるじゃないですか。それで観劇をするようになったんです。案の定、そうやって足を運んだ舞台は、どれもこれも、楽しかったり考えさせられたりするものばかりでハズレがなく、大げさに言えば、これまで接して来なかった新たな世界を拓いてもらった気がしています。特に、棚橋さんが出演されたのを拝見してからファンになったのが、”雀組ホエールズ”とこの”東京カンカンブラザーズ”です。
 偉そうにそんな事を言っても、実は”東京カンカンブラザーズ”さんの舞台を観るのはたった2回目の経験でしかないんですが、今回の舞台もやっぱり凄く面白くて、すっかり嵌りました。
 前回の『春がハーモニカを吹く理由』というお芝居も、”お客を楽しませる”というエンタテインメントに徹しつつ、実は”物凄い悲劇”(ある意味、救いようのない)でして、観終わって中野駅まで歩きながら、何度も深呼吸をせねばならないくらい胸が締め付けられました。それは、映画や落語とは全く別物の強くて深い感動でした。またまた余談になるのですが、このお芝居の間に『春が~』のDVDが数量限定で販売されると聴いておりまして、「どうしてもそれをゲットせねば」と意気込んで会場入りした僕に、受付横に本当に少ない数のDVDの陳列と「これの販売は終演後になります」というツレナイ連絡が・・・。もちろんお芝居を観ている間はそれに集中していましたが、お芝居が終わって我に帰ったら速攻でDVD売り場に駆け付けて、念願の『春が~』を手に入れました。
 さて、今回の『薄い黄色の~』ですが、これはまた前回の『春が~』とはかなり違ったテイストではありますが、エンタテインメント性をふんだんに盛り込む(つまり、観客を喜ばす為なら何も惜しみはしない)という意味では共通していました。さらに、前回は息苦しくなるほどの悲劇的結末でしたが、今回のはハッピーエンディングが用意されていたのも、終演後すぐに僕が我に帰れた要因かもしれません。
 さてお話しは・・・、と続けたいところなんですが、ここまででだいぶ紙幅を費やしてしまいましたので、この続きはまた明日にさせて戴きますね。