カナリアは眠れない | 本との出会いは、師との出会い。

本との出会いは、師との出会い。

智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

カナリヤは眠れない (ノン・ポシェット)/祥伝社




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サクリファイスシリーズに勝るとも劣らない面白さで、スピード感もある!茜が中心の人間ドラマは、最後に、実は、ミステリーだったことが判明する。軽いタッチだが侮れない作品。



茜は、新婚7ヵ月。大阪でレストランやバーを経営する青年実業家の墨田と結婚したのだが、高校時代の同級生へのコンプレックスから就職した頃の買い物依存症が再発し、ブランドに狂いカード破産しかかっていた…ウィキペディアでは『整体師シリーズ』にカテゴライズされているから、何だかダサイ話かな?と思ったらとんでもない!コミカルな部分はあるものの、読む人の心に入り込んでくる浸透力がある。



『演じられた白い夜』『アンハッピードッグズ』は、静かで暗い物語りだったのですが、『整体師<合田力>シリーズ』の第一弾『カナリアは眠れない』は、シリアスな中にも明りが見えるところがあって、スリリングさも兼ね備えた万人に受けそうな作品でした。人間ドラマが好きな人にも、ミステリーが好きな人にも、ライトノベルしか読んだことのない、10代の若者にも、薦められる作品です。続けて同シリーズ第二弾の『茨姫はたたかう』を読みたいと思います。



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