本との出会いは、師との出会い。

智慧は、先生から指導されて身につけるものではなく、自ら学ぶものです。ですから、先生が本であっても、生徒の意欲が高ければ、学習の成果が期待できます。書店には、素晴らしい先生方が、時代を超えて、いつでも待っています。

此処を訪れる皆さんに元気を貰ったり、あげたり、分かち合いたい

そのためには、私が、描くだけではなく、皆さんの話も聞きたい。

元気は独り占めしたら小さくなる、でも、分かち合ったら大きくなる


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 3章までの冒頭に挿入される大笛梨枝と羽村怜人の物語は、小手鞠るいさんの作品のようで、最後まで引っ張って欲しいと思ったら、途中で何時ものVシリーズに戻り、前作『魔剣天翔』の後編と言っても良い内容になる。

 (頁数で)1/4あたりまで読み進めたところで、大笛梨枝と羽村怜人の物語に、紅子が干渉してきて、「ああ、この話は、単なるラブストーリーではなかったんだなぁ~」と、当たり前のことに気付かされます。森先生に文章は、とても素っ気ないように見えて、実に巧みで、冒頭で保呂草に代弁させる言い訳のような台詞すら、実は、一旦、読者を持ち上げておいて安心させ、ミスリードに誘い込むための伏線のような気がしてきました。またやられた…と

 途中から、『魔剣天翔』に登場した各務が加わるのですが、保呂草との関係は、まるでルパンと峰不二子にヒントを得ているような感じで、紅子よりも彼女の方が相性が良いかも♪

 そこからはスレスレアウトの連続技で、最後に、そうきたか!と思わず微笑んでしまう結末に至る。『今はもうない』『有限と微小のパン』にも似た読後感は、好みの分かれるところかもしれないが、10巻にも渡る壮大なサーガを、大波小波を程よく混ぜながら盛り上げる手腕は流石だと思う。

 読み終えたところで、皆さんのご感想・レビューを拝見すると、改めて、作品の面白さを様々な角度から眺めることがでる。森先生の作品は、まるでオーケストラのように、主旋律以外を奏でる楽器にも気の利いたフレーズが与えられている。


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 保呂草潤平は、各務亜樹良と名乗る女性から「フランスから帰国した画家が持つという短剣を盗め」と依頼される。その画家の娘でエアロバティックス・チームのパイロットである関根杏奈は、小鳥遊練無にとって高校先輩だった。フライト・シューのチケットを手に入れた一行は会場のサーキットに到着したのだが…

 Vシリーズもついに5巻目にあたる『魔剣天翔』に突入しましたよ!今回、回想をする登場人物は、香久山紫子こと、しこちゃんかな?ようやくスピード感が出てきました。徐々に本性を現す登場人物たちにも活き活きと動き出しそうな気配がする.このタイトルから推察すると、魔剣は、搭載されている?

 本作には、保呂草の暗躍を追うというスリルを味わうことができる本編の陰で、杏奈に寄せる練無の思いが切ない物語が描かれ、躍動と静止、大人の事情と若さの清らかさを対比するように振幅させながら飛行する。一つひとつ発見される謎は互いに矛盾し、紅子が登場する舞台を整えるのであった。


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 練無の行動に、彼の優しさが現れている。また、『月は幽咽のデバイス』の記述された七夏の回想に続き、練無の回想が描かれ、徐々に登場人物の内面を明かし深みを増して行くシリーズであることが窺える。

 今回も、ミスリードを誘発させる言葉のトリック満載です('◇')ゞ

 練無の行動に、彼の優しさが現れており好感を持った。また、『月は幽咽のデバイス』に記述された祖父江七夏の回想に続いて、練無の細波が描かれた回想から、このシリーズが、徐々に登場人物の内面を明かしてゆくことで深みを増してゆく趣向であることが窺える。

 今なお主要な登場人物の性質が鮮明ではないが、次回作以降で再会したくなるようなキャラクターも現れ、物語が盛り上がってゆく兆候も感じられる。これまでは、読メの励ましに支えられて次の本を手に取って来たが、この作品は、自らの意思で次回作を手に取りたくなるような余韻を味わえた。

 順風満帆の人生を歩んでいるかのように見える人でも、子供時代に起こった出来事を回想することによって、自分が何かを抑圧していたことに気が付くことがあるのではないでしょうか。この物語の根底を流れるテーマは、もしかしたら各々の登場人物が心に刻まれた傷跡を癒してゆく過程を描くことで表現されているのかも…

 これで全10巻のうち4巻を読み終えたわけですが、まだ暖気運転中で、アクセルは踏み込まれていない感じがします('◇')ゞ


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「保呂草が瀬在丸紅子に対して持ったイメージは、実にカオスだった。」このシリーズを読んでいる時に感じる違和感は、この保呂草が持っているイメージに原因がある。

 誰だってカオスな?イメージを持つ人と友達になりたくないだろう。なぜならば、人は相手の価値観などを推察しながら話を合わせているわけであるから、たとえば人格がコロコロ変わる人とは、安心して話ができないでしょう?それと同じ意味で、ヒロインがカオスな?イメージを持つ人だったらどうだろう。読者は、何の手がかりもなく、物語の行方を推察しなければならなくなるわけであるが、そのような読書は楽しいのだろうか(・・?

 私は、森先生が、ミステリー作家としては、「Who、Why、Howの全てを謎とする無謀な小説家」だとばっかり思っていたのですが、この理解は、全く的外れであったことが、『月は幽咽のデバイス』を読むことによって、ようやく理解することができました。
 森先生は「そもそもミステリーには、Who、Why、Howなど存在しなくても良いのだ」と考えていらっしゃるわけです。エピローグに保呂草潤平の回想として「人はすべての現象に意図を見出そうとする」と記述されているように、私たちは、現象に意図を見出すことによって、再発を察知し、防止したり適切に対処できるような気になって安心しようとするのですが、それをミステリーの世界に持ち込むことが、既成概念にまみれていることを、この作品で示しているのです。

 仕掛けとしては、S&Mシリーズの3作目に当たる『笑わない数学者』との近似性が認められますが、そこにオカルト的な謎を加えたところが新しさなのかな?しかし、森先生が超常現象を信じていないのは、明確なので、オチがそれでないことも明確なのが惜しいです。掃除機まで導入して証拠を押収しようとする鑑識が、仕掛けを発見できなかったということが一番の謎かも^^;


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『黒猫の三角』に、今一つ入り込めなかった私だが、ここで凹んでいられないので、間髪入れず『人形式モナリザ Shape of Things Human』に駒を進めました。

 この違和感が後の感動という光の輝きをより眩しく感じるための序章ということだと思いますので、頑張ります(^^♪

 2016年5月8日GWの最終日に、Vシリーズの2巻目に当たる『人形式モナリザ』を読み終えました。前作よりは面白いと思いますが、読了までに8日間もかかってしまった理由は、主要人物のキャラクター設定が定まらず感情移入し難い所と、被害者の人物が描かれていないまま事件が起こってしまうので、真相を知りたいという突きあげるような欲求が湧いてこなかったからだと思います。また犯人を特定しにくくするためなのか、無駄な登場人物も多く、気持ちが散漫になってしまったからかもしれません。2巻まで読んだところでは、森先生が他の著作で書いている「出し惜しみ」が功を奏しているとは言えないとおもいます。

 確かに森先生が、物語とシンクロさせて表現したかったと思われる「考えさせられる言葉は多いし深い」のですが、本編と若干噛み合っていない唐突な感じが否めません('◇')

 この物語の居心地の悪さは、何と言ってもキャラクター設定の座りの悪さが原因だと思います。S&Mシリーズに登場する人物達も、決して一筋縄では行かない連中でしたが、一度座ってしまえばブレを感じなかったので分りやすかったのです。しかし、このVシリーズは、先ず主役の紅子がいけない。犀川先生の(表向きは)揺るぎない人格に対し、まるで一般常識がなく、言動や行動によりどころが無い感じには、不快感すら感じます。森先生のことだから、何か意図があるのだと思いますが、この状態で10巻までというのは勘弁してほしいと思います。


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 この物語に織り込まれた私たちの常識を覆す概念は、スパイシーというか、激辛で、普通の人には受け入れられないかもしれない。

 2016年4月23日から読み始めた通称Vシリーズの第一巻『黒猫の三角』を一週間かけてようやく読み終えた。正直S&Mシリーズに比べたら退屈な物語に感じられたが、それは皇 名月さんが解説に書かれているように、私が「わかりやすい部分だけを目にして『すべてを理解した』と思った人」の一人だからだろう。だからと言って今すぐ441頁を再読し、登場人物が吐いているという嘘を探す気力は残っていないので、この物語は主役のデビューを華々しく飾るための序章と割り切り、宝を取り損なったRPGプレイヤーのように、さっさと私の英雄を『人形式モナリザ』へ侵攻させたい。

 『黒猫の三角』では、もちろん一つの事件が完結しているのだけれども、一方でVシリーズという新たなサーガの序章に過ぎないのかもしれない。そしてそのVシリーズも一つの太陽系として、更に大きな銀河系の一部に過ぎないのだと思われる。森ワールドでの旅は、第二幕に入ったばかりなのだ(^^;


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精霊の守り人 (新潮文庫)/新潮社

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ファンタジーは、苦手なんですけど
(架空の固有名詞を憶えるのが嫌なので…)
アニメ版を観たら、読みたくなってしまった…

精霊の守り人

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聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)/文藝春秋

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この本を読んで思ったこと…「聞く力」をは、自分のために鍛える力ではなく、「相手の生きる意欲を取り戻させる力」なのではないかということ、つまり、社会の中で、自分が存在する意味を証明することができる力なのではないかということ、みんなの「生きる意欲」が向上すれば、社会が良くならないはずはない、誰かがやろうとしている全体最適を、自分の利益のために妨げるようなネガティブな発想ではなく、第3の案を模索するようなポジティブな発想がでてくるようになるはずである。これは、私が勝手に感じたですけれども…
2015/10/03 08:55

私は、同僚の悩みを聞かされることが少なくないのですけれども、『嫌われる勇気』で岸見先生が仰っているように、人の悩みは、人間関係の悩みなんですよね。そして、私が打ち明けられる悩みのほとんどが「相手に代わって欲しい」という悩みなんです。「人を変えることはできない」と言われることが多いですけれども、私は、「相手を変えたいと主張する人は、相手を理解していない。」と感じます。相手に変わって欲しいなら、まず相手の境遇を理解し、なぜ、変えて欲しいと思うような行動をするのかを知ることが先決だと思うのです。
2015/10/03 10:04

鶴瓶さんが仰った「トークは生のもの」という言葉を受けて阿川さんが、綴った話…「音符の決まっているクラシック音楽を、なぜ人は繰り返し聞こうとするのか。同じ演目の芝居を、どうして観客は喜んで何度も観に行くのか。それは、日によって違うからです。その日の気分、その日の体調、その日の観客によって、演者が自分でも驚くほど違うパフォーマンスを見せることがある。」だからこそ、私たちは、日々成長する相手と繰り返し話すことを楽しむことができるのでしょうね。そして、日々成長する人ほど、相手を飽きさせない。
2015/10/03 12:44

×KAKAPO
ハンマー投げの室伏広治さんの話も素晴らしい。「勝利主義ではなくて、純粋にハンマーを追及していくと、いろんなものが見つかるんですよ、ほんとの投げ方も見極められるようになってきますし、自分の内面が読み見えたり、高めるようなものがあったり、距離以外にも成長しているところはあると思うんですよね。」という話… 自分の内面を知ったり、高めたり、成長したかったら、何かを徹底的に追及していくことが大事なんだなと…利益とか、目に見える成果を目的とするのではなくて、自分自身の成長を目的として、何かを追及する…
2015/10/03 15:39

結局、聞く力とは、総合力なのではないでしょうか?相手が話す言葉(専門用語も含めて)、相手が住む世界(業界)、相手が課題だと思っていること、相手のビジョン、相手の信仰などを理解しているか、説明していただくことでイメージすることができなければ、自分の世界と対比して考えることができないからです。だから、城山三郎さんや、遠藤周作さんは、凄いんですよね。
2015/10/20 05:40

視聴者や読者が聞きたいことを無理に引き出そうとするよりも、インタビュイーが話したいことを気持ちよく話してもらう方が、結果的に視聴者や読者が得るものも多いということがあるかもしれませんね。
2015/11/07 10:47

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読みたい本

 履歴書の趣味の欄には「読書」なんて書くもんじゃない。と思っていましたが、今は自信を持って書けるような気がします。もちろん、私なんて足元にも及ばないような読書好きは、星の数ほどいらっしゃいますし、何よりも、私が食い入るように読んでいる本を執筆している学者や作家がいらっしゃるわけですが、私も本を触媒に世界や自分の内面に旅ができる読書好きの一人にはなれたような気がします。そしてその旅は、誰にも共有してもらうことができないものですが、かけがえのないものなのです。

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 この本は『S&Mシリーズ(全10巻!)』と『まどろみ消去』『地球儀のスライス』を読み終えた兵(・・?に贈られた、講談社と森先生からのプレゼント。

 ある程度、読み物としての価値を求め、森ミステリィに影響を及ぼしたという100冊に対する感想…森先生は、あまり本を読んでいないと言っていたが、実は、中学生の頃から読んでいた…

 森先生は、読者を現実の世界に引き戻してしまう「あとがき」を巻末に挿入していなかったが、それでも、著者の気持ちが知りたい読者はいるだろうと、『S&Mシリーズ(全10巻!)』と『まどろみ消去』『地球儀のスライス』についての「あとがき」を、ここにまとめて書いてくれたようだ…プロットを考えないと言いながら、実はプロットを紙に書き出したり、データとしてまとめていないだけで、頭の中では整理されており、拘りの再構築を経て世に出た作品たち…

 森先生が「神とあがめる?」萩尾望都先生との対談など…

 いつもの森先生なら、恥ずかしいと言いそうな一冊だが、実は、その恥ずかしい部分を露出するのも楽しんでいるようで面白い。そして森先生の神との対談…素晴らしい。


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