映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」平成29年5月12日公開 ★★★★☆
(英語 字幕翻訳 林 完治)
ピーター(クリス・プラット)は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”のまとめ役として、刑務所で出会ったくせ者たちを率いている。
宇宙一荒っぽいアライグマのロケットは、ブツブツ文句を言いながらも
小さな相棒ベビー・グルートと共に銀河の平和を守るために奮闘。
緑色の肌を持つ美しい暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)らと共に行動し……。(シネマ・トゥデイ)
こういう映画はわいわい盛り上がって観たかったのですが、初日にもかかわらず、日比谷スカラ座はガラガラで、
(一部ハイテンションの人はいましたが) なんか、ゆったりと観てしまいました。
一般的にマーベル映画は、アベンジャーズでヒーローたちが総出演するから、アイアンマンやキャプテンアメリカやマイティソーなんかを
もれなくみてないと引け目を感じるし、あんまり楽しめないんですが
これはほかのキャラがほとんど出てこないので、マーベル映画お初の人とか、私みたいに「見てても忘れちゃう人」には親切設計です。
前作からすでに3年。
私はディズニースタジオで見たのですが、公開前のネタバレ自粛のため、ブログはたいして参考にならず(→こちら)
ただ、かなり楽しめたのだけは思い出しました。
ピーターたち5人はもともとチームではなくて、敵同士だったのが、話の流れで仲間となり、
まとまりが良いんだか悪いんだかの個性的な面々。
グルートは前作では3メートルくらいある樹木型ヒューマノイドだったのが、身体を破壊され、挿し木で生き延びたんでしたっけ。
で、本作のベビーグルート。3年経ったらもうちょっと大きくなってもよさそうなもんですが・・・
ピーターが宝物にしている70年代ヒット曲のカセットテープは母の遺品で、今回もたっぷり聞かせてくれますが
前作では登場しなかったピーターの実の父親エゴとの遭遇と確執と別れが今回のクライマックス。
主人公の出自の秘密とか、まるでスターウォーズみたいですが、おちゃらけたなかにも、ちゃんと心打たれるシーンもあります。
ミズーリ州の片田舎からラヴェジャーズという窃盗団に誘拐されたピーターはどこかの惑星で育ち
ピーターの親代わりだったのは、ヨンドゥという青い肌のリーダー。
頭につけてるのはフィンのプロトタイプで、これが彼の武器です。
がさつで粗暴な雑魚キャラにみえますが、今回彼は大活躍。
この風貌で最後には男気をみせて、泣かせてくれますよ。
ガモーラの妹のネビュラが、いつも父サノスに褒められてる強い姉に嫉妬する気持ちも、なんか万国共通。
父親ができの悪い方の娘の「目をえぐり、脳みそを掻き出し、腕を折り・・・」なんてことは、普通はしないですけどね。
銀河一の残酷キャラという彼女は、姉のガモーラをガチで殺しにやってくるんですが、そこは姉妹ですから・・・
恋愛には誰よりも縁遠そうなドラックスと触覚娘のマンティスとの関係も微笑ましくて、個人的にツボでした。
でもやっぱりチームのなかで一番完成度高いのは、アライグマのロケットではないかな?
同じ二足歩行では「レッサーパンダの風太くん」を連想しますが、ロケットのほうがはるかにケモノ臭がするんですけど。
前作を観た時のブログで
「クリス」といったら「エヴァンス」「パイン」「ヘムズワース」に並んで
「クリス・プラット」の名前がでることを予言しておきます
なんて偉そうに書いてしまいましたが、これ、ホントになっちゃいましたね。
クリス・クーパー、クリス・オドネルをふくめても、一番の売れっ子のクリスは
今や、「クリス・プラット」といっても過言でないでしょうね。
ところで今回の使用曲。
洋楽に疎い私でも、(タイトルは言えないけど)聞いたことある曲ばかり。
ELO とか フリートウッドマック、グレンキャンベルなど、
ハッキリ言って、こんな映画を観る世代の人が知らないアーティストだと思うんですけど・・・
当時は刺激的なロックだと思って聞いていた曲も、サントラで使われてるのを聞くと、全部癒し系で
宇宙戦争とかない平和な環境で、カセットテープで聴けたらどんなに幸せなことか!ってしみじみ思いました。
サントラ買うかも。