映画 「グーグーだって猫である」 平成20年9月6日公開  ★☆☆☆☆ → グーグーだって猫である②

原作 「グーグーだって猫である」 大島弓子 作 角川書店 ★★★☆☆


角川書店のエッセイ、 ということで

「わが輩は猫である」のような文芸的な本を想像していたので、

マンガと知ったときは、ちょっと驚きました。


私はマンガが好きではなく (というか、嫌い)

猫も好きではなく (というか、嫌い)

なので、うーん・・・・と思いましたが、

内容にはちょっと感動さえしてしまいました。


漫画家大島弓子さんは、

1997年12月に卵巣ガンの手術をうけ、

命も危ぶまれるような状況で、

そんな中でも、まず気配りするのが

にゃー猫たちのこと。

避妊手術をうけさせ、

キャットシッターを雇い、

万一のときのために遺言まで書いて

手術に臨みます。

彼女自身も手術の中で

卵巣・子宮の摘出をされるのですが、

避妊手術をさせた猫のことも

人間と同じように感じるやさしさ。


愛猫サバの死後、

ペットショップでグーグーと出会い、

そのあとも、もらい猫や捨て猫など

かなりの猫を引き受けてきています。

なかでも

伝染性の皮膚病で目の見えない子猫を

公園のホームレスからもらい受けて、

部屋の中で隔離して、

毎日薬をぬり、高い治療費を払って

自身も抗ガン治療でうつったらマズいのに、

献身的に世話する姿は

私の理解をはるかに超えています。

最後は猫たちのために

一戸建て家まで買ってしまうのですから・・・


大島弓子さんのことはよく知らないし、

作品も読んだことがないのですが、

(昨日読んだ「ジャージの二人」の挿絵くらい)

映画の主演の小泉今日子のイメージはないです。


ずいぶん原作とは違ったものになりそうな予感が・・・