私が いずみの会に入会した理由 | 八朔は「がん」なんかに負けない

八朔は「がん」なんかに負けない

2005年11月健康診断で肺に影(10cm)、その後がんセンターで肺がんと診断。病院の治療は受けるが自分の力で治すと決心
。白血球が がんを攻撃して壊れていくイメージしています。手術不能 放射線30回抗がん剤1クール4回受ける。扁平上皮がん

私は 自身のがん治しは重要だと思っていますが、それ以上に限りある残りの人生を楽しく生きたいとも思っています。


がんを患った時、どうして私なのか、どうして私でなくてはいけないのか?と考えましたが、そのことは もう忘れることにしました。

 

いつまでも過去にとらわれていてはいけない

重要なのはこれからどうやって生きていくのかです


あと何年生きていられるか分かりませんが、最後を迎えた時、「がんを克服していく上でやるべき事はやった!がんにはなったものの楽しい人生だった!悔いはない」 そう思って旅立ちたいのです。


以前から歌を歌うのは大好きでした。

がんを患ったとき、免疫力を高める一つの手段として自分の好きな曲を聴いたり、青春時代の思い出のある歌を歌ったりしていました。


へたくそですが、歌っているととても楽しいのです。


歌っていると今、生きているんだ!と実感できるのです 

               

じつは「いずみの会」に入会したのも、いずみの会で定期的に歌を歌うグループを結成すると聞いたので、それなら入会しよう!と思ったのです。


がんを克服しようと思って入会したのではけしてありません。


がん患者の会に入会するのは、女性が多いはずと感じていました。
歌のグループもきっと女性が多いのだろう、是非とも参加して一緒に歌いたい!

不純な動機?です


そしていずみの会に入会しました。


事務局長さんに聞いたんです。
「私も歌のグループに入りたいんですが・・・」
「あら八朔さん、それが全然集まらないんです、募集は止めたのよ、残念ね」


「えっ????▲◆☆♯?★$・・・・」 

 

とつぜん緞帳は降り照明は消えました。
一巻の終わりです。

 

入会しちゃったんですから

入会金1万円払ってしまったのですから・・・


しかし、しかしですよ。
捨てる神あれば拾う神あり


たまたまそばにいた現在の「いずみの会」代表:小松さんの奥様より、お声がかかりました。


「私達夫婦とその友達で歌声喫茶をやっているんですよ」と言ってパンフレットを見せてくれました。
パンフレットを見たら「歌声喫茶やっと亀」 月に一度開催


そしてもっと驚いたのが、私の自宅の近くの知っている喫茶店「亀」でやっているのです。
亀でこんな事やってるんですか?知らなんだ。


それから この歌声喫茶やっと亀に参加しているのです。
しばらくして「やっと亀」の実行委員にも加わりました。


そして「歌声喫茶やっと亀」2周年を記念して昨年5月に、実行委員とお馴染みさん30数名で乗鞍高原のペンション「マドンナ」で泊まり、そこで夜を徹して歌を歌おうという企画が出来たのです。


このペンション「マドンナ」には舞台があり、その壇上にはピアノが置いてあります

行くぞ!歌いまくるぞー!騒ぐぞ!
美味しい食事とお酒!
そしてお美しいと評判のマドンナのママ


おまけにこの頃は水芭蕉が見どころ。 
薪ストーブもあり、チロチロ燃える炎は癒しに最高

 

これだけ揃えば免疫力は高まります。
一種の転地療法

 

    (貸切ったマドンナでの楽しい夕食

 

マドンナでの歌は一人ずつ舞台にあがり自己紹介をして歌います
私も舞台に上がりました

  (私ではありません 私こんなに細くありません


「私は がん患者です。肺がんです。直径10cmあり手術不能です
放射線30回かけ 抗がん剤4回受け その後 治療はしていません
でも今日で10年生きています」


がん患者以外の所で自分のがんの事を言うのには 多少戸惑いがありましたが自分の事を多少は知ってほしいと思ったからです


「いずみの会とは違った別のがん患者の会があり、そこで歌を歌うグループがあります。皆で365日の紙飛行機を歌いました。
でもその歌詞が がん患者の思いと重なる部分があり、私も含め泣きながら歌いました」


「今日は その大好きな365日の紙飛行機を歌いきります」


ふだんは恥ずかしくて大きな声で歌えないのですが がん患者の思いを知ってほしい!
乗鞍高原のすみずみまで聞こえるよう大きな声で歌いました


時には雨も降って涙も溢れるけど思い通りにならない日は明日がんばろう。 ずーとみてる夢は私がもう一人いて やりたい事 好きなように自由に出来る夢」
「人生は紙飛行機 願い乗せて飛んでいくよ風の中を力の限り ただ進むだけ、その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか それが一番大切なんだ さあ心のままに365日

大好きです この歌

いつまでも いつまでも歌い続けたい!

 

  (マドンナにはおいしそうなお酒がいっぱいあります

 

言葉には不思議な力があります。


誰でも一度くらいは、歌を聴いて涙を流したこと、考えさせられたこと、励まされたこと、勇気づけられたことがあるはずです。


ほんの数秒のワンフレーズが、何事にも負けないエネルギーで私たちの心に訴えかけ、深く感情を揺さぶるのです。


歌っていると走馬灯のように過去の楽しい思い出が次々とよみがえり、「生きているぞ!」と実感するのです。

 

歌声喫茶「やっと亀」 そして がん患者会「いずみの会」

 

私の生きがいです!

 

まったく余談ですが、今年いずみの会の秋の一泊旅行は、

このマドンナですることになりました

 

楽しみです!