がんになった時、玄米菜食を代替療法として選ぶ方が多々あります
開業医の方でも玄米菜食を薦める医師も多くはありませんが ちらほら存在します
私は、がんかもしれないと言われた時、医師の治療は受けるが最終的には自分の免疫力で治そうと思いたちました
そして考えついたのはイメージ療法です
ですから、当初はいわゆる食事療法(玄米菜食やゲルソン療法ほか)は全く考えませんでした。
今までどおり普通に食べていました
ただ、野菜は積極的に多く摂ろうとは思いました。
2年ほどして名古屋である患者会にめぐり合いました。
私の会社の元同僚がやっている、当時は個人的にボランティアしている玄米菜食の会でした。
いずみの会ではありません。
その時は、がん患者会「いずみの会」が名古屋にあるなんて全く知りませんでしたから。
その個人がしている玄米菜食の会の講演会を数回聞きに行った時には玄米菜食で、がんを治された方の話を聞きました。
実感として、「へぇーこんな事でなおるのか、ほんとうか??」
肉、魚、卵、乳製品、砂糖、果物を絶って本当に治るの?と思いました
私と同様に講演会を聞きにきた女性たちも「動物性蛋白質を摂らないで治るはずがない!まゆつば!がん患者をまどわすもの!」と言っていた方も多くいました。
その後、私はこの会に入りました。理由は元会社の同僚がやっているからです。
途中から手伝うようになりました
私と同様にこの会に入ってくる方が少しづつ増えていきました。
ほとんどが女性です。
私以外は、ほとんど厳格な玄米菜食です
ステージは私と同様、ⅢかⅣのいわゆる末期の方がほとんど。
まれにステージⅠ・Ⅱの方が見えますが、たいてい数回出席されると来られなくなります。理由はわかりません
仲間はかたいきずなで結ばれていました
最初は、元気がなかったのですが、お互いに自分の事や悩みを打ち明け支え合い話し合いを重ねる中でみなさん徐々に元気になっていきました。活動も活発になり仲間同士で食事会・旅行に行かれる方もいました。
しかし、時が流れる中で残念ながら本当に残念ながら一人二人と亡くなられて行きました。
この会が発足し、私が会に入り手伝いだしてから後、6年間に入会されてきた方の内、Ⅲ・Ⅳ期の方で厳格な玄米菜食をやられた方で生存されている方、一人もおりません。
ですから、私は厳格な玄米菜食で治るという考えには賛同できません
確かに全国区で見れば厳格な玄米菜食で治っている方は間違いなく確実にいます
しかしいっぽうで厳格な玄米菜食を実行したにもかかわらず亡くなられた方は治った方の数百倍以上もいるのが現実です。
玄米菜食で治るという治療家は治った方の事は声高々に言いますが亡くなられた方の事の方はほとんど言いません。
私が当初、入会していた会の手伝いはやめました
彼の歌の会の参加もやめました
彼の考え方があまりにも自己中心で「がん患者」の事を考えていない事がはっきりと分かったからです。どんなお題目を掲げようが営業優先の考え方は間違っています。
がん患者を踏み台にすることは許される事ではありません
今、私は「いずみの会」に主軸を移しました。
今後、がん患者会「いずみの会」の活動を通じて がん患者とその家族のために残りの人生を使って行きたいと思います
話がだいぶそれました。
玄米菜食の事に戻ります
私:八朔の私見(私の個人的な考え)ですが、玄米菜食で「がん」が治っていくのに4通り考えられます
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玄米菜食で十分な栄養が摂れず、その結果 飢餓遺伝子が発動される
飢餓遺伝子が発動される事により格段に免疫力が向上する
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動物性蛋白質を摂取すると消化するのに膵臓、胆のうなどに負荷がかかります。また消化した後には有害物質が残ります。その除去のため肝臓、腎臓の負担が増します。これらの繰り返しで臓器は疲弊してきますが、動物性蛋白質を摂らないか、もしくは量を控えることにより、臓器の負担が減り、人間が本来持ち合わせている免疫力が正常に戻る。人間が持っている本来の免疫力に戻っていく⇒免疫力の誤作動がなくなる
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玄米菜食に豊富に含まれる繊維質により、腸内環境が改善される。
免疫力の60㌫~70㌫が腸内にあると言われています。その元は腸内細菌です。腸内環境が改善されることにより腸内細菌の内、善玉菌優位になり免疫力が向上していく
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玄米菜食でがんが治った!と聞き、きっと自分も治ると思う事によりフラシボ効果が発現する
フラシボ効果はあなどれません!
フラシボ効果で、がん、難病など治っていく場合があります
そこで①の飢餓遺伝子ですが腹八分や七部で発現するならば、多少の動物性蛋白質を適度にとり、腹八分に抑えれば発現するはず。
そうであるならば、厳格な玄米菜食にする必要はないという事です
ようは お腹をすかせていれば飢餓遺伝子は発動するはずです
人間の免疫力:白血球は主に動物性蛋白質で出来ています
動物性蛋白質まったく無しで本当にがんとたたかえるのでしょうか?
それと玄米菜食にむいている方とそうでない方もいます
人間の遺伝子が違うように向き不向きがあります
しかし、どうしても玄米菜食でがんを治したいと思っている方に申し上げます。
3ヵ月ごとに自分の身体に聞いてください。
息切れはしないか?立ちくらみはしないか?歩く速度は以前と同じか?スタミナは?貧血は?血圧は下がりすぎていないか?その後の検査結果はどうなのか?
立ち止まって考えてください。
おかしい?と思ったら中止するか緩くするかにすべきです。
がん治しで食事療法が占める割合は、ほんの一部であると思います。
厳格な玄米菜食はリスクが高すぎます
体重が減り過ぎ戻ってこれない場合があります
食事というものは自身を健康にするためにあります。
食事を楽しみ満足することが重要です。
食べている時は楽しい状態でなければなりません。