さて、残りわずかとなった2011年を少し振り返ってみたい。
今年は東日本大震災があり、
日本という国が大きく揺れた年だったこともあって、
ジムとしても実りある1年とは言えないまでも、
まず今年一番の嬉しいニュースはなんといっても
加藤善孝がライト級の日本チャンピオンになり、
ようやくベルトが1本ジムに戻ってきたこと。
加藤は大きな結果を出してくれた。
しかし、これからが正念場、
チャンピオンとしての真価が問われることになる。
安定王者としてタイトルを防衛していくのは厳しい道のりだろうし、
加藤にとって毎戦がタイトルマッチとなる
来年が本当の意味での勝負の年になるはずだ。
一方、ジムの中でも最も高いポテンシャルを秘めている
ライト級7位の土屋修平は、不運なことに試合中左拳を骨折して
後半になって戦線離脱してしまったことは少し誤算だった。
しかしその分、来年ははじけてもらうぞ。
ランキングを上げて日本でも東洋でも、
確実にタイトルが狙える位置までには行きたいと思ってる。
そのほか、ランカー勢は十二村喜久が
S・ウェルター級のタイトルマッチに挑戦し、
善戦したものの判定負け。
ウェルター級2位の下川原雄大が
今年最後の12月2日の試合で
ノーランカーに破れてしまうという予想外の展開もあったが、
自主興行を2カ月に1度くらいのペースで行い、
できるだけ実戦の機会を設けた結果、
総じて皆それぞれ実力の底上げを図ることができたと思う。
またルーキーの登竜門である
今年の新人王戦は1人も獲れず。
去年は土屋、フェザー級の関豪介、Sバンタム級のコーチ義人の3人が
全日本を獲ったこともあり、
立て続けに新人王を育成するのはなかなか難しいし
これは仕方のないことだ。
元ヘビー級のK-1チャンピオンの藤本京太郎が
ボクシングに転向してうちのジムに移籍してきた。
プロテストに合格し、大晦日に井岡一翔(井岡)の世界戦興行の
アンダーカードでデビュー戦を行うので、
年越しは是非京太郎を応援してほしい。
タイトルマッチをできるだけ多くやって2、3人は
チャンピオンを作りたいと思ってる。
今年、角海老宝石ジムを応援して下さったすべての方々に
この場を借りて感謝したい。
そして引き続き来年もご贔屓のほど、
何卒宜しくお願い致します!