2.これからのスポーツ指導に求められるもの
5)スポーツ教室の社会的意義
③ スポーツ教室の望ましい指導 Ⅱ
<(2)指導内容について=その1>
運動内容における指導内容は、運動文化という視点にたてば、
個々の運動種目を構成する技術、ユール、マナーなどが考えられる。
・運動技術は、「目標を持った運動の仕方」、あるいは
「目標を持った運動の進め方」を意味する。
・ルールは、「社会生活における規則、規定、通則等」を意味する。
スポーツにおけるこのようなルールの主な機能は、競技が公正かつ安全に、
楽しくかつ能率的に進められるためのものであり、いわば、競技にある一定の
秩序をもたらすことである。換言すれば、競争と闘争を区別する機能をもつ。
ルールは、一般に、法律の系列に属し、マナー、スポーツマンシップ、
フェアープレイなどの人間らしい行動の仕方、心構えに関係し、
個人の内的良心のことがらに関係深いと考えてよい。
いうまでもなく、これらを欠いた運動場面はいかなる結果をまねくかは
他言を要しない。
従って、運動の学習場面でも、この面の指導が、現実社会との関連において
強調されなければなりません。