2.これからのスポーツ指導に求められるもの
5)スポーツ教室の社会的意義
③ スポーツ教室の望ましい指導 Ⅱ
<(2)指導内容について=その2>
個々の運動種目を指導する場合、その技術面のおさえ方としては、
その種目における一般的特性と、それを構成する部分(下位)技術についての
理解が大切です。
これらの技術が、それを学習しようとする対象の発育・発達特性や技術の程度、
興味や関心などによって、それに見合うように配慮され、指導されることが
必要です。
なお、競争をともなう種目では、技術はルールに制約されます。
それ故、技術の学習はルールの学習を伴って進められる必要があります。
運動種目の学習過程で、この技術とルールの関係にについて2つの
考え方がある。
すなわち、ルールに重点を置いた学習から技術に入っていく方法と、
その逆の方法の2つである。
いろいろな実験例では、後者の方がより学習効果を高める点で効果的の
ようである。
つまり、学習指導の段階で、対象者の技術の程度に応じて、適宜ルールを
ゆるめるという操作がたいせつでsる。
ただ、ここで注意する点は、”ルールをゆるめる”という点と
”ルールを無視する”ということを厳に区別しておくことである。
ルールはもともと固定的なものではなく、対象の技能の程度に応じて
適宜決めてよが、その指導に当たっては、そのルールがはたす役割や
機能について十分理解させることが大切である。