近似値から真の値の範囲を求める | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

履修学年:中学1年

「四捨五入」というものがありますね。

何のために四捨五入をするのか…?
概数を出すためですね。

では、何のために概数を出すのか…?

まずはそちらからご説明いたします!!

数量を測る際に、桁数が多かったり、小数点以下が細かかったりすると非常に紛らわしくなってしまいます。
そして実際に測った値の位が低ければ低いほど、測り方の微妙な間違いによる、「誤差」というものが生じやすくなってしまいます。

逆を言いますと、位が高ければ高いほどこの誤差は生じ難く、信用できる(誤差の影響が考えられない)測定結果として利用できるのです。

「ある位よりも下の位は誤差の可能性があるから、測定結果として信用できない」として、四捨五入してしまったものが、「近似値」もしくは「測定値」と言い、四捨五入をせずに残した上位の桁数を「有効数字○桁」と表すのです!!




真の値から近似値(測定値)は特定できても、近似値(測定値)から真の値は特定できません。

しかし!!
考えられる真の値の範囲は、絞り出せるということですね。