マーベルズ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Marvels
監督:ニア・ダコスタ
キャスト:ブリー・ラーソン/テヨナ・パリス/イマン・ヴェラーニ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2023年11月
時間:105分




今夜紹介するのは,今月10日に日米同時公開されたマーベル作品『マーベルズ』。マーベル・コミックの人気キャラクターで,レーベルの名をそのまま持つアベンジャーズ最強のヒーロー“キャプテン・マーベル”の活躍を描いた『キャプテン・マーベル』から4年ぶりとなる続編だ。途中,アベンジャーズとして『エンドゲーム』で圧倒的なパワーを見せてくれたり,『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のミッドクレジットにチラっと姿を見せてくれたりはしたが,存分にキャプテン・マーベルを見れる単独作品に心が躍った。メガホンをとったのは『キャンディマン』(2021年・ユニバーサル)の女性監督ニア・ダコスタ。

規格外のパワーと不屈の心で,地球だけでなく,ヒーロー不在の惑星を守るため幅広く宇宙で活動していたキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン/吹替:水樹奈々)。そんな彼女の“ある過去”を憎み,復讐を誓うクリー人の戦士ダー・ベン(ザウイ・アシュトン)は,ある廃墟の星で“バングル”の1つを手に入れると,地球をはじめキャプテン・マーベルが守ってきた全てを滅ぼす企みを実行に移す。

ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン/吹替:竹中直人)の監督する宇宙ステーション“S.A.B.E.R.”にいたのは,キャプテン・マーベルを家族のように慕う敏腕エージェントのモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)。地球のニュージャージー州には,もう1つのバングルを持ち,アベンジャーズやキャプテン・マーベルのファンである高校生カマラ・カーン(イマン・ヴェラーニ)。ところが,それぞれのパワーを発動すると3人が入れ替わる謎の現象が発生する。これまで単独で戦ってきたキャプテン・マーベルは,こうして運命的に繋がった仲間と足並みの揃わないチームを結成し,新たな“強さ”に目覚めてゆくことになるのだったが…。

MCUの最近の流れである“マルチバース”ではなく“ユニバース”で勝負してきた今作。でもそこに3人の入れ替わり現象で混乱とワクワク感を増幅させる。旧来のMCUファンはニック・フューリーのたっぷり出演で,新規ファンはティーンエイジャーのヒロイン“ミズ・マーベル”で惹き込む。という戦略が,世界的に絶不調となっているのが不思議だ。個人的にはテイストもスピード感も展開も大満足。

興行不振が,今後のMCU作品に影響を与えないことを祈るばかり。予定的にはMCU次作は,来年夏公開の『デッドプール3』となっている。


映画クタ評:★★★★★


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キャプテン・マーベル』(2019年)