シャン・チー/テン・リングスの伝説 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
キャスト:シム・リウ/オークワフィナ/メンガー・チャン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開:2021年9月
時間:132分




アベンジャーズ/エンドゲーム』後の“アベンジャーズ・ロス”がようやく治まりかけた昨年9月。MCUに新たなヒーローが誕生した。それが今夜紹介するシャン・チー。コロナ禍と激務で劇場鑑賞を見合わせていたこの作品だったが,気になっていた公開時の好評を確かめたくて,ようやく配信で見て,その完成度に大満足。監督には『ショート・ターム』(2014年・ピクチャーズ・デプト)『黒い司法/0%からの奇跡』(2020年・ワーナー)のデスティン・ダニエル・クレットンが抜擢されている。

“テン・リングス”という腕輪でスーパー・パワーと永遠の命を得て,約1000年に渡り歴史の裏で暗躍してきたシュー・ウェンウー(トニー・レオン)。ついに神秘の世界“ター・ロー”を目指した彼だったが,その村の入口の守護者イン・リー(ファラ・チャン)と戦い,完膚なきまでに敗れる。やがて惹かれ合った2人の間には兄妹が生まれ,母となったイン・リーは息子シャン・チー(ジェイデン・チャン)に「腕輪の力に勝ったのは故郷の村を守護する龍の力だ」と語り聞かせ,ペンダントを託した。

母の死後,手放していたリングを身に着け,犯罪組織も再開させたシュー・ウェンウーは,息子に最強の武術を教え込み,“最強”の暗殺者として鍛え上げる。しかしシャン・チー(シム・リウ)は,組織の後継者となる運命を拒絶し父と袂を分かつと,力を封印し名をショーンと変え,サンフランシスコにあるフェアモントホテルのホテルマンとして暮らしていた。ある日,通勤中のバス車内で,レーザー・フィスト(フロリアン・ムンテアヌ)達に襲われペンダントを奪われてしまう。次に狙われるのが妹のシュー・シャーリン(メンガー・チャン)だと考えたシャン・チーは,親友のケイティ(オークワフィナ)と共に,妹の住むマカオへ向かうのだったが…。

マーシャル・アーツ(武術)を取り入れた新機軸のバトル・アクションと構成,後半のVFXまでが見事な“新ヒーロー・ストーリー”の第1弾。MCUとの繋ぎ役として,『ドクター・ストレンジ』シリーズから,やはり武術系のウォン(ベネディクト・ウォン)が共演し,“アベンジャーズ・ロス”のファンを喜ばせる。

ただ,あくまでも個人的な偏見だが,主演の中国系カナダ人シム・リウが,どうしても“ヒーロー顔”に感じられない。トニー・レオンとファラ・チャンの息子役だし,子役までは可愛い子を使っているのに,24歳のシャン・チーだけがチョット違和感を覚えるのだ。けれど,それを差し引いても5つ星★を付けさせる秀作。


映画クタ評:★★★★★


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