プーと大人になった僕 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Christopher Robin
監督:マーク・フォースター
キャスト:ユアン・マクレガー/ヘイリー・アトウェル/ブロンテ・カーマイケル
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開:2018年9月
時間:104分




イギリスの児童文学作家A・A・ミルンが,息子の持っていたテディ・ベアから着想し,ハチミツ好きのクマのぬいぐるみ“プー”と,森の仲間たちの日常を物語にした『クマのプーさん(Winnie-The-Pooh)』を発表したのが1926年。この映像化権,商標使用権などの権利をディズニーが獲得し,『くまのプーさん(Winnie The Pooh)』シリーズとして1966年から4本の短編アニメ映画,TVアニメ,5本の長編アニメ映画を製作した。

原作の序文によると『Winnie-The-Pooh』の「Winnie」は,当時ロンドン動物園で人気者だった雌のクロクマの名から,「Pooh」の方は,ミルン親子がよく訪れていたウェスト・サセックスの白鳥の名にちなむという。

ディズニー・キャラの中でもミッキーマウスに並ぶ人気を誇り続けるプー。その大親友だったクリストファー・ロビンのその後を実写映画化したファンタジー・ドラマが今夜紹介する『プーと大人になった僕』。監督は『007 慰めの報酬』『ワールド・ウォーZ』のマーク・フォースター。

少年クリストファー・ロビン(オートン・オブライエン)は,イギリスの田舎の“100エーカーの森”で親友のプー(ジム・カミングス)やその仲間たちと楽しい毎日を送っていたが,やがてロンドンの寄宿学校に入学することに。お別れパーティーでプーと森の仲間たちに「君たちのことは絶対に忘れない」と約束したクリストファーだったが,学校での厳しいしつけや教育,父親の死,第二次世界大戦への出兵などを経て,いつの間にか普通の大人になっていった。

旅行カバン会社“ウィンズロウ社”で働くクリストファー(ユアン・マクレガー/吹替:堺雅人)は妻イヴリン(ヘイリー・アトウェル)と娘マデリーン(ブロンテ・カーマイケル)と共にロンドンで暮らしていた。しかし仕事が忙しくて家族とはすれ違いの日々。そんなある日,なぜかロンドンの公園で途方に暮れていたかつての親友プーと驚きの再会を果たす。森の仲間たちのもとに戻れなくなったプーの頼みを聞き入れ,一緒に“100エーカーの森”へと向かったクリストファー。ピグレット(ニック・モハメッド)やティガー(ジム・カミングス)ら森の仲間たちとも再会し,少年時代の懐かしい日々を思い出すクリストファーだったが…。

大人になるにつれ,豊かさや便利さと引き換えに,心の余裕や優しさを忘れてしまう現代。仕方のないことと無理矢理納得し,またそんな思考を引き出しの奥に仕舞い込むその前に,この1本で癒されてみるのはいかが?

そんな,大人のためのディズニーからの贈り物。「お仕事は風船より大切?」とプーに訊かれたら,“本当に大切なもの”を見つめ直すことができるはず。そうすることで,同じように見える風景や明日からの色彩が変わる。そんな気づきを与えてくれる秀作だ。


映画クタ評:★★★★


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『プーと大人になった僕』
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