KAPPEI カッペイ | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:平野隆
キャスト:伊藤英明/上白石萌歌/西畑大吾
配給:東宝
公開:2022年3月
時間:118分




16世紀フランスの医師・占星術師ノストラダムス。彼の主著『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』にある942篇の詩句・散文は,死後に“予言集”としての解釈が起こり,翻訳され世界中に広まっていく。日本でも,「1999年七の月」に「恐怖の大王」によって人類が滅亡すると,信憑性を増すために創作された逸話などを混じえて紹介された五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』が1973年に刊行されベストセラーになったことで一気にブレイク。これ以降1999年まで,ほぼ毎年のようにノストラダムス関連書が刊行され,大ブームを巻き起こした。

そんなノストラダムスの大予言を題材にした若杉公徳原作のギャグ漫画の実写化が,今夜紹介する『KAPPEI カッペイ』。監督は『祈りの幕が下りる時』『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』で製作総指揮を務めるなど数々の映画に携わり,これが初の監督作となる平野隆。

ノストラダムスの大予言を信じ,世界が荒廃し,秩序が乱れ,暴力が支配する恐怖の世紀末に備え,人里離れた地で幼き頃より殺人拳である“無戒殺風拳”の修行に明け暮れてきた勝平(伊藤英明)。しかし時は流れ,西暦は1999年をとうに過ぎた2022年。勝平をはじめ,厳しい修行に耐え,強力無比な殺人拳を極めた“終末の戦士”たちを前に,師範(古田新太)から無情にも告げられたのは「解散」の一言だった。

目的を失い,時代に必要とされることなく野に放たれた勝平。流れ着いた東京で,気弱な大学生・入間啓太(西畑大吾)を助けたことをきっかけに,天真爛漫な女子大生・山瀬ハル(上白石萌歌)と出会い,たちまち人生初めての恋に落ちる。そんな勝平の前に,かつて共に修行した,最強の漢(オトコ)守(大貫勇輔),正義(山本耕史),英雄(小澤征悦)らが次々と現れるのだったが…。

しかし伊藤英明(撮影時46歳)「よくこの役受けたな」ってのが最初の感想。しかし,物語が進むうちに「意外にハマり役だったかも」と思えてくる。中堅俳優ではやはり“筋肉系”の山本耕史(撮影時45歳)も共演するが,こちらは不思議と納得できる。ただ,小澤征悦(撮影時47歳)は,どう考えてもミスキャスト。他に“筋肉系”は居そうなのに,全然“戦士”っぽい体型ではない上に“着ぐるみ”って…。

まぁ,コメディ映画だからありだし,ストーリーも楽しめたから良し♪ 共演は他に,関口メンディー,鈴木福,“3時のヒロイン”のかなで,岡崎体育 とバラエティに富んでいる。


映画クタ評:★★★★


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