ゴジラ・ミニラ・ガバラ/オール怪獣大進撃 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:GODZILLA'S REVENGE/All Monsters Attack
監督:本多猪四郎
キャスト:矢崎知紀/佐原健二/中真千子
配給:東宝
公開:1969年12月
時間:70分




怪獣総進撃』の翌年に公開されたシリーズ第10弾。ゴジラ作品で唯一,怪獣の存在しない現実世界を舞台とし,ゴジラをはじめとする怪獣たちは主人公の小学生・一郎の夢の中のみに登場する。邦画の斜陽化による東宝の深刻な営業不振の中,継続が決まったゴジラシリーズではあったが,この作品からは“東宝チャンピオンまつり”というテレビアニメ作品との3〜5作同時上映の中の1作という扱いになり,上映時間も短縮され制作費も大幅に縮小されていった。監督は引き続き本多猪四郎。

神奈川県川崎市に住む引っ込み思案の小学生・三木一郎(矢崎知紀)は,両親が共働きの“カギっ子”。“ガバラ”というあだ名のガキ大将(伊東潤一)にイジメられている一郎の楽しみは,同じアパートに住む“発明おじさん”こと南信平(天本英世)が作ったおもちゃで遊ぶこと。信平を真似てガラクタで作ったおもちゃのコンピュータで夢の世界へ向かった一郎は,怪獣島に行き,ゴジラの息子ミニラに出会う。

そこで一郎は,ガキ大将と同名の悪怪獣“ガバラ”にミニラがイジメられていることを知り,自分に似た境遇のミニラを激励する。その頃,町には5000万円強盗犯の千林(堺左千夫)と奥田(鈴木和夫)が逃亡していたのだったが…。

“夢オチ”の上に,特撮シーンの約半分が『ゴジラ・エビラ・モスラ/南海の大決闘』や『怪獣島の決戦/ゴジラの息子』など過去作の映像の流用。怪獣映画の衰退が伝わり,見ていても哀しくなるが,ミニラが言葉を話すなどもあり,子供人気は高かったらしい。


映画クタ評:★★★☆☆


右矢印『ゴジラ』シリーズ作品まとめ