望み | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:堤幸彦
キャスト:堤真一/石田ゆり子/岡田健史
配給:KADOKAWA
公開:2020年10月
時間:108分




原作は『検察側の罪人』の雫井脩介,監督に『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』の堤幸彦,脚本は『八日目の蟬』『おおかみこどもの雨と雪』の奥寺佐渡子,主題歌は森山直太朗が試写を観て書き下ろしたバラード『落日』。このクレジットでもう「スゴい作品ができる!」と期待していたものの,多忙とコロナでタイミングが合わず,劇場鑑賞のできなかった社会派ミステリー『望み』を今夜は紹介。

一級建築士の石川一登(堤真一)と校正者の妻・貴代美(石田ゆり子)は,自らデザインを手掛けたスタイリッシュな邸宅で,高校1年の息子・規士(岡田健史),中学3年の娘・雅(清原果耶)と幸せな日々を送っていた。しかし,規士は怪我でサッカー部を辞めて以来,遊び仲間が増え無断外泊が多くなっていた。そんなある日,規士が家を出たまま帰らす,連絡もつかなくなってしまう。

やがて規士の友人が遺体で発見され,次第に規士を含む少年グループ内でのもめ事が原因の可能性が高まってくる。当初は規士は加害者の1人ではないかと思われていたが,まだ発見されていない被害者がもう1人いるのではないかとの噂が広まり,規士がどのような形で事件に関わっているか判然としなくなる。そんな中,どんな形でも息子に生きていてほしいと願う貴代美は,規士が無実であってほしいと望む一登と雅の言動に苛立ちを募らせていくのだったが…。

一登の状況,貴代美の状況,雅の状況と,自分を置き換えて見ることで感じ方や考え方が変わってくる。しかし,物語が辿り着くラストは,そんな全ての想いを悲しく,しかし穏やかに包み込む。

共演は他に,加藤雅也,市毛良枝,松田翔太 など。

原作者の雫井脩介が「自分の作品の原作映画で,こんなに何度も泣かされるなんて!」とコメントを寄せる1本。ぜひ見てみてほしい。


映画クタ評:★★★★


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