RANMARU 神の舌を持つ男/鬼灯デスロード編 | p・rhyth・m~映画を語る~

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監督:堤幸彦
キャスト:向井理/木村文乃/佐藤二朗
配給:松竹
公開:2016年12月
時間:105分




昨夜紹介した『真田十勇士』から3ヶ月後に公開されたこの作品。ブログのタイトル文字数制限で省略しているが,この作品,正しいタイトルは『RANMARU 神の舌を持つ男/酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー! 略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編』と,とてつもなく長いサブタイトルがついている。

TBS系列のTVドラマの3ヶ月後に公開された映画版だが,TBSは映画版の製作には関わっておらず,松竹サイドでの企画製作となっている。ドラマは見てなくっても,冒頭,佐藤二朗がザックリ説明してくれるので大丈夫。さらに,長いサブタイトルで映画版のあらすじまで説明されている。ドラマ版の演出も務めた堤幸彦監督は,構想に20年を費やしたとか。

特殊な舌で何でも分析できる“絶対舌感”という特殊能力を持つ朝永蘭丸(向井理)は,唯一,口内細菌を気にすることなくキスできる芸者・ミヤビに失恋し傷心の旅に出るが,その途中行き倒れてしまう。気がつくとそこは怪しげな鬼灯村。人工呼吸された時,その口内の細菌になぜか不快感のなかった女医・武田竜胆(木村多江)に興味を持った蘭丸は,伝説の三助として語り継がれる“大津のヘースケ”の孫であることを生かして村の温泉で働くことにする。

しかし,蘭丸を追って甕棺墓光(木村文乃)と宮沢寛治(佐藤二朗)が村にやって来た頃から,村は次第に不穏な空気に包まれていく。玄武岩が多い土地柄で良い成分の水が湧く鬼灯村では,温泉で村おこしを試みていたものの,最近,黒水が出て対処に追われる上に不吉な鬼火が目撃され,さらには秘かに語り継がれていた“子殺しの温泉”という曰くつきの悪評が明るみになってしまった。村が大騒ぎになっていく中,大陥没地帯で遺体が発見。殺されたのが竜胆と恋仲が噂される酒蔵若旦那の卜真(永瀬匡)だったことから,たちまち竜胆に疑惑の目が向けられるのだったが…。

堤監督作品の入り口がドラマ版の『金田一少年の事件簿』と『TRICK』で,劇場版『TRICK』シリーズなんてもうセリフを覚える位に見倒したファンとしては,この『RANMARU』に漂う同系の匂いはたまらない。ドラマ版の平均視聴率が5.6%だろうと,映画の興収が1億止まりだろうと,やはりたまには堤監督に,この手のコメディを手掛けてほしいと願ってしまう。

共演は他に,市原隼人,財前直見,黒谷友香 など。


映画クタ評:★★★★


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