マイ・インターン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Intern
監督:ナンシー・マイヤーズ
キャスト:ロバート・デ・ニーロ/アン・ハサウェイ/レネ・ルッソ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2015年10月
時間:121分




おん年77歳となるアメリカの俳優・映画監督のロバート・デ・ニーロ。アカデミー助演男優賞を受賞した『ゴッドファーザー PART II』(1975年・パラマウント),アカデミー主演男優賞を受賞した『レイジング・ブル』(1981年・ユナイテッド)をはじめ『タクシードライバー』(1976年・コロムビア)など一連のマーティン・スコセッシ監督作への出演で知られるベテラン。撮影の前には徹底した役作りを行うことでも有名だ。

そんな名優と40歳違いのアン・ハサウェイを主演に迎え,女性監督ナンシー・マイヤーズが監督・脚本・製作を手がけた『マイ・インターン』を今夜は紹介。

ファッション通販サイト“ABOUT THE FIT”を起業し,ニーズを的確に掴んで短期間で急成長させることに成功したジュールズ・オースティン(アン・ハサウェイ)。そんな彼女の会社に,シニア・インターン制度によって採用された70歳のベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)がやってくる。妻に先立たれ,新たなやりがいを求めて再び働くことを望んだ彼だったが,若者ばかりの会社ではすっかり浮いた存在に。ところが,ベンはそんなカルチャー・ギャップを楽しみ,たちまちオフィスの人気者になっていく。

一方,女性なら誰しもがあこがれる華やかな世界に身を置きながら,仕事と家庭を両立させ,まさに女性の理想像を絵に描いたような人生を送っているかに見えたジュールズだったが,急速に拡大した会社の経営にうまく対応することができず大きな試練に直面していた。そんな時,彼女の支えになってくれたのは,どこか疎ましく思っていた人生の先輩・ベンだったのだ。人生経験豊富なベンは彼女に最高の助言を与え,2人は次第に心を通わせていく。やがて彼の言葉に救われたジュールズは,予期せぬ人生の変化を迎える…。

30代の頃までは,リタイアした人生のパイセンたちの言葉を聞こうともしなかった。それが,自分がちょうどその中間の年齢に達した今,どちらの世代の言い分や感情も判るようになってきたのは,ある意味で“財産”に思える。

若年の行動力や新しいことへの対応力と,熟練の思慮深さや経験値などの旨い部分だけがマッチすれば,無敵のパワーとなることは,きっと皆知っている。ただ,旨い部分を知るためには,不味い部分を経験しなければ舌は肥えていかないのだ。

コメディ映画ながら,しなやかに温かく,そのことを教えてくれるハートフルな良作。とにかく,穏やかで,少しセクシーなロバート・デ・ニーロみたいな齢の取り方をしたいと思ってしまうのだ。


映画クタ評:★★★★


右矢印アン・ハサウェイ作品まとめ


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『マイ・インターン』
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