アド・アストラ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ad Astra
監督:ジェームズ・グレイ
キャスト:ブラッド・ピット/トミー・リー・ジョーンズ/ルース・ネッガ
配給:20世紀フォックス
公開:2019年9月
時間:123分




今夜紹介するのはブラッド・ピット率いる製作会社プランBエンターテインメントがプロデュースを担当,そのブラピ自らが,初の宇宙飛行士役に挑んだ『アド・アストラ』。日本公開は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(コロンビア)からわずかひと月後のブラピ作品となる。監督は『エヴァの告白』(2014年・ワインスタイン)のジェームズ・グレイ。

『Ad Astra』はラテン語で「星の彼方へ」の意味。古代ローマの詩人ウェルギリウスが,ギリシア神話やローマ神話に登場する半神半人の英雄アイネーアースの活躍を描いた全12巻からなる叙事詩『アエネーイス』の一節
macte virtute sic itur ad astra
「勇気ある者は,かくして星々へと至る」

に由来する表現とされている。

近い未来。地球は,宇宙からのパワー・サージに脅かされていた。地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父H・クリフォード・マクブライド(トミー・リー・ジョーンズ)に憧れ,自らも宇宙飛行士の道へ進んだロイ(ブラッド・ピット)。16年後のある日,彼は,行方不明となった父がはるか43億km離れた太陽系の彼方で生きていて,地球外生命体探査の“リマ計画”による反物質装置がサージを引き起こしている可能性があると聞かされる。

父の同僚であったトム・プルーイット大佐(ドナルド・サザーランド)と共に火星に向かい,海王星付近にいると思われる父と連絡を取るよう依頼されたロイは,密かに民間機で月に到着。軍の警備のもと宇宙軍基地に向かうが,途中で略奪者に襲われプルーイット大佐は負傷してしまう。何とか宇宙船ケフェウス号に乗り火星に向かうロイ。火星の宇宙軍地下基地で司令官のヘレン・ラントス(ルース・ネッガ)から,父に関してさらに衝撃の事実を知らされることになるのだったが…。

乱暴にまとめると,前半は“父に追いつこうとする息子の葛藤+宇宙サスペンス”。後半のパートは“父との対峙+プラネタリウム”。これがプラピ&T・L・ジョーンズじゃなかったら,我慢できずに寝オチしていたかもしれない。逆に言うと,2人の存在感の評価にもなるのだが,個人的にはいっそ強烈なエイリアンの登場とか,次元乖離とかしてくれたら,もっと楽しめたかなと思う。

ストーリー構成は粗いし,VFXもイマイチ,エキストラも足りない感が強く,父子のドラマも煮え切らないのに,プラピ&T・L・ジョーンズだと許せてしまう。そんなキャスティング趣味で★1つ足してしまった。


映画クタ評:★★★★


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『アド・アストラ』
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