ポワゾン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Original Sin
監督:マイケル・クリストファー
キャスト:アントニオ・バンデラス/アンジェリーナ・ジョリー/トーマス・ジェーン
配給:MGM/ギャガ
公開:2001年11月
時間:116分




ボーン・コレクター』で見せた初々しいアメリア,『17歳のカルテ』で演じた繊細で破天荒なリサ,そして世界的にヒットした『トゥームレイダー』のララと,バラエティーに富む役柄に積極的に挑戦していたように思えるこの頃のアンジー。今夜紹介するのは,そんな彼女がミステリアスで官能的な女性を演じて話題となった『ポワゾン』。

原作はウィリアム・アイリッシュが1947年に発表したミステリー小説『暗闇へのワルツ(Waltz into Darkness)』で,1969年のフランス映画『暗くなるまでこの恋を』のリメイク作品となる。原題の『Original Sin』とは「原罪」の意味。監督と脚本はマイケル・クリストファー。『ポワゾン』はpoison(毒)のフランス語読みとなる。

19世紀後半のキューバ。ハバナの監獄で処刑を待つボニー・キャッスル(アンジェリーナ・ジョリー)が,修道士に過去を告白する。

コーヒーの輸出業で成功し巨万の富を手にしているルイス(アントニオ・バンデラス)。愛などに興味を持たない彼は,唯一手にしていなかった妻を迎えるにあたって,それが富の象徴だという理由だけでアメリカ人女性を選ぶ。しかし,花嫁募集の広告に応じてやって来た女性ジュリア(アンジェリーナ・ジョリー)を目にした瞬間,ルイスは彼女の美貌に心奪われてしまうのだった。

事前に送られていたジュリアの写真と容姿が違っていても,彼女の「外見で女を選ぶような人間かどうか試したかった」という言葉に納得するルイスもまた,彼女を財産目当ての女かどうか試していた。手紙では自分のことを“コーヒー輸出商社の事務員”と紹介していたのだ。

早速結婚式を挙げる2人。謎めいた部分のあるジュリアだが,彼女との生活は,ルイスにとって最高に幸福を感じる日々だった。そんなある日,ルイスの元に,デラウェアにいるジュリアの姉のエミリー・ラッセル(コーデリア・リチャーズ)から手紙が来るのだったが…。

サンチアゴの港でルイスとジュリアが出会うシーンの直前にあるボニーのナレーションが印象的で,物語全体を包んでいる。
No, this is not a love story, but it is a story about love,
and the power it has over our life, the power to heal or destroy.
「そう,ラブ・ストーリーなんて呼べないけれど
これは愛についての物語よ
愛は人生を癒すこともできれば
壊すこともできる」


この作品,個人的には何度見ても,終盤までアンジーのミスキャスト感が湧いてしまう。ジュリアもボニーも,何だかキャラとアンジーの顔立ちがシックリこないのだ。ソフト版では菊川怜の吹き替えが,違和感を増幅させる(ちなみにルイスの吹き替えは草刈正雄)。けれど,終盤の監獄でのシーンと,ラスオチとなるエンディングでは馴染んできて不思議な感覚にとらわれる。

まぁ,ファン的にはアンジーの惜しげもないヌードとベッドシーンがお宝で★1つ増やしたってところ。そんなこんなでR-18指定となっているので,お子ちゃまは見たらダメだからね!


映画クタ評:★★★★


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『ポワゾン』
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