X-MEN/ダーク・フェニックス | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Dark Phoenix
監督:サイモン・キンバーグ
キャスト:ソフィー・ターナー/ジェームズ・マカヴォイ/マイケル・ファスベンダー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ/20世紀フォックス
公開:2019年6月
時間:114分




今夜は,公開中の『ダーク・フェニックス』を紹介。製作発表時に『アポカリプス』が〈トリロジー第2章〉の完結編じゃなかったの? って驚きと,コミックシリーズで1980年に展開され,好評だった長篇エピソード『ダーク・フェニックス・サーガ』をベースにするという期待,さらに公開延期の発表と,ファン心理を揺さぶらせたが,どうやら“今度こそ”な『X-MEN』シリーズ最後作となりそうなので,見届けておこうと劇場に足を運んだ。監督は『ファイナル ディシジョン』以降,製作や脚本としてシリーズに関わってきたサイモン・キンバーグ。監督としてはデビュー作となる。

アポカリプスとの闘いからから10年。 特殊能力を持つミュータントたちで結成されたX-MENは,人類と共存し平和を守っていた。そんなある日,X-MEN最強メンバーのジーン・グレイ(ソフィー・ターナー)は,スペースシャトル乗組員の救出ミッション中の事故によって謎の熱放射を浴びてしまい,心の闇に潜んでいた彼女のもう一つの人格“ダーク・フェニックス”を覚醒させてしまう。自身の持つテレパシーやサイコキネシスのパワーが増幅し,強大なパワーを持つことになったジーンを,親代わりのプロフェッサーX(ジェームズ・マカヴォイ)や恋人のサイクロップス(タイ・シェリダン)らも制御できなくなってしまう。

ジーンを救おうと手を差し伸べる仲間たちだったが,彼女の解き放ったパワーが思いがけない悲劇を引き起こす。取り返しのつかないことになり,さらに孤立するジーンに,そのパワーを利用しようと謎の女ヴーク(ジェシカ・チャステイン)が近づいてくる。地上の全生命体を滅ぼしかねない最大の脅威となった“ダーク・フェニックス”の力は,ジーン自身にもコントロールできず暴走。プロフェッサーXの旧友にして宿敵のマグニートー(マイケル・ファスベンダー)でさえ,彼女を止めることはできない。絶体絶命の危機が迫る中,危険視され,拘束されるX-MENたち。世界の滅亡を回避するため,仲間だったジーンの暴走を止めるため,彼女を抹殺すべきか否かで意見を対立させるX-MEN。地上最大の脅威と化した最強の敵“ダーク・フェニックス”に立ち向かう術はあるのか…。

舞台となる1992年も,ジーンの幼少期として描かれる1975年も,『フューチャー&パスト』で2023年から1973年にタイムトラベルしたウルヴァリンによって書き換えられた新たなタイムライン上での物語となるので,Original trilogyとの整合性については口をつぐもう。しかし,せめて『フューチャー&パスト』にはキチンと合わせてほしかった。シリーズ・ファンとしては「繋がんないじゃん!」って感想が湧き出たのは残念。

そもそもオリジナルのタイトルに『X-MEN』は付かないのだから,スピンオフ的に観るべきなのか? 単品として観ると見ごたえは十分なので,細かい配慮が欲しかった気がする。どちらにせよ,メンバー総入れ換えとなる今後の新シリーズに注目したい。

ところで,マーベルのキャラでありながら20世紀フォックスが製作・配給を続けてきたこの『X-MEN』シリーズ。MCU作品と独自の路線を進んでいたのだが,実は3月に20世紀フォックスの親会社,21世紀フォックスがウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたため,この作品からはすでにディズニー傘下のマーベル・スタジオが製作,ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズの配給となっている。


映画クタ評:★★★★


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