アンダーワールド | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Underworld
監督:レン・ワイズマン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル/スコット・スピードマン/マイケル・シーン
配給:スクリーン・ジェムズ/ギャガ
公開:2003年11月
時間:121分




5夜連続で,ケイト・ベッキンセイルを不動の人気女優にした『アンダーワールド』シリーズを紹介。まずは16年前のシリーズ第1弾。監督は,映画の美術部門でキャリアを重ね,これが映画デビューとなったレン・ワイズマン。原作者のケヴィン・グレヴィオーはライカンのレイズ役で出演もしている。時間軸とキャラクターが込み入っているが,これがツウにはたまらない。

ブラックレザーのロングコートに身を包み,ビルの屋上から楽々と地上に降り立つ1人の美女。彼女の正体はヴァンパイア(吸血鬼)のセリーン(ケイト・ベッキンセイル)。優秀なライカン(狼男)処刑人(デス・ディーラー)だった。ある日,仲間たちと共に不審な動きをしているライカンの2人組を追跡し,地下鉄のホームで激しい銃撃戦いを繰り広げる。ライカンが人間の青年医師マイケル(スコット・スピードマン)を追いかけていることを知ったセリーンは,マイケルに直接尋問するが,その最中,ライカンたちに急襲され,マイケルはライカンのリーダー,ルシアン(マイケル・シーン)に肩を咬まれてしまう。それは,マイケルがほどなくライカンになることを意味していた。

ルシアンとは従兄弟の,ヴァンパイアのリーダー代行クレイヴン(シェーン・ブローリー)は,実は,ルシアンを討ち取ったと偽証してルシアンを逃していた。800年前に,目の前で恋人のソーニャを処刑されたルシアンは,長老ビクター(ビル・ナイ)に復讐する準備を進め,クレイヴンはその後に長老となり,長きに渡るヴァンパイアとライカンの戦いを終わらせるという密約を交わしていたのだ。クレイヴンの嘘に気づいたセリーンは,200年後に目覚める予定だったビクターを復活させるのだったが…。

続編で詳しく語られることになるヴァンパイアとライカンの歴史や,セリーンがヴァンパイアとなった秘密までチラ見せしながら,キャラに感情移入させてくれる。公開当初は,セリーンとマイケルの“禁断の恋”がメインに感じられたが,シリーズを見通してから改めて味わうと,シリーズ全体に繋がる大量の伏線が散りばめられていて,まさに“壮大なアンダーワールドへの入り口”と言える1本だ。

登場する狼男はCGではなく着ぐるみ。続編が進むに従って,スプラッタ描写の質も上がっていく。

ちなみに,ケイト・ベッキンセイルとルシアン役のマイケル・シーンは長く交際していて,1999年には長女を出産したが,この作品の数ヶ月後に破局。ほどなく,この作品が縁でレン・ワイズマン監督と結婚したが,2016年に離婚している。


映画クタ評:★★★★


右矢印ビル・ナイ作品まとめ

右矢印マイケル・シーン作品まとめ

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◆シリーズ一覧◆

アンダーワールド/エボリューション』(2006年)

アンダーワールド/ビギンズ』(2009年)

アンダーワールド/覚醒』(2012年)

アンダーワールド/ブラッド・ウォーズ』(2017年)


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『アンダーワールド』
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