アンダーワールド/覚醒 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Underworld: Awakening
監督:モンス・モーリンド/ビョルン・スタイン
キャスト:ケイト・ベッキンセイル/スティーヴン・レイ/マイケル・イーリー
配給:スクリーン・ジェムズ/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公開:2012年2月
時間:88分




ビギンズ』の3年後に公開されたシリーズ第4弾。過去3作で“現在から過去”の繋りを映し出してきたシリーズは,この作品から,“未来へ”と話を紡いでいくことになる。監督はスウェーデン出身の新鋭モンス・モーリンドとビョルン・スタインの2人。

世紀を超え、ヴァンパイアとライカンの種族の存亡をめぐる死闘が繰り広げられてきた闇の世界“アンダーワールド”。哀しき宿命を背負ったヴァンパイアの元処刑人セリーン(ケイト・ベッキンセイル)と混血種のマイケル(スコット・スピードマン)は,ヴァンパイア族からもライカン族からも追われる身となった。2つの血族の存在自体も人類にも知られ,彼らの弱点を武器にした紫外線弾と硝酸銀弾で,人類は“非人類種”のヴァンパイアとライカンの抹殺を進める。その先陣を切っていたのがジェイコブ・レーン博士(スティーヴン・レイ)。セリーンとマイケルも,ついに人類に捕らえられ,バイオ企業のアンディジェン社によって冷凍カプセルに閉じ込められた。

セリーンが眠りから目覚め,施設からの脱走に成功したのは,その12年後。生き残りのヴァンパイア,デヴィッド(テオ・ジェームズ)と共に,ライカンに襲われる少女イヴ(インディア・アイズリー)を助ける。視覚を共有できるイヴは,何とセリーンの娘だったのだ。やがて,市警察のセバスチャン刑事(マイケル・イーリー)も巻き込みながら,イヴと,依然アンディジェン社に捕らえられているマイケルを救い出すため,ヴァンパイアとライカン,人類による三つどもえの戦いの渦中に身を投じていくセリーンだったが…。

自覚のないまま母娘として対面したセリーンとイヴの,ぎこちなさと戸惑い,次第に母として一段と強さや逞しさを見せるセリーンが“覚醒”していく経過の細かい表情の変化は見どころ。ストーリー的にはバイオ企業が絡んだり,刑事が絡んだりと,世界観の散らばりにも思えるが,ちゃんと“オチ”があってクライマックスを盛り上げていく。


映画クタ評:★★★★


右矢印ケイト・ベッキンセイル作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

アンダーワールド』(2003年)

アンダーワールド/エボリューション』(2006年)

アンダーワールド/ビギンズ』(2009年)

アンダーワールド/ブラッド・ウォーズ』(2017年)