マッドマックス2 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Mad Max2: The Road Warrior
監督:ジョージ・ミラー
キャスト:メル・ギブソン/ブルース・スペンス/ヴァーノン・ウェルズ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1981年12月
時間:95分




前作のヒットを受け,約10倍の製作費が投じられ,2年後に公開された続編。大国同士による戦争後の荒廃した舞台設定や,モヒカンヘアーで暴れまわる暴走族を描いた世界観などは,1980年代全般のSF映画をはじめ,『北斗の拳』など多くの作品に影響を与えたという。

原題の『The Road Warrior』は「さすらいの戦士」といった感じか。『マッドマックス・ビギンズ』な内容の前作と打って変わり,後のシリーズに引き継がれる“さすらいのマックス”を形作った1本とも言える。

前作の直後に2大国間で勃発した世界大戦により文明は崩壊。大戦の影響で枯渇した石油を巡り,凶悪な暴走族が略奪を繰り広げる荒廃とした砂漠の世界。元警官マックス(メル・ギブソン)は,妻子を殺されたショックから生きる希望と目的を失い,相棒であるオーストラリアン・キャトル・ドッグと共に,改造した愛車“V8ブラック・インターセプター”に乗り,ひたすら走り続ける日々を送っていた。

ある日,マックスはジャイロコプターに乗るジャイロ・キャプテン(ブルース・スペンス)という男に出会い,近くに石油精製所があることを教えられる。石油精製所は,ヒューマンガス(ケル・ニルソン)率いる暴走族の襲撃に日々脅かされていた。数日後,石油精製所から出発したバギーが暴走族に捕まるのを見たマックスは,重傷を負った男性を石油精製所に搬送し,施設内に入ることに成功する。パッパガーロ(マイケル・プレストン)をリーダーとする住民たちは,施設を脱出し,“太陽の楽園”と呼ばれる緑豊かな土地を目指す計画を練っていた。

マックスは彼らと取引し、路上に放置されていたトレーラーの調達を請け負う。ヒューマンガスらの妨害を受けるが,石油精製所に住む野生児のフェラル・キッド(エミル・ミンティ)やジャイロ・キャプテンの協力も得て,トレーラーを精製所に運び込むことに成功するマックス。約束のガソリンを受け取り、施設を立ち去ったマックスだったが,暴走族の襲撃に遭い、負傷してしまうのだった…。

メル・ギブソンをスターに押し上げた作品だが,シリーズ中でメルの台詞が最も少ないことで有名。この作品中でのマックスの台詞は何と17回しかない。台詞の少ない分,映像で物語るシーンの数々は,当時としては圧倒的。ジャイロ・キャプテンやフェラル・キッドといった個性的なキャラも物語のアクセントとなっている。

フェラル・キッド(Feral Kid)とは,まんま「野生児」の意味だったりする。オープニングとエンディングのモノローグは,年老いたフェラル・キッドによるもので,作品自体が彼の回想録という構成になっている。


映画クタ評:★★★★




◆シリーズ一覧◆

マッドマックス』(1979年)

マッドマックス/サンダードーム』(1985年)

マッドマックス/怒りのデス・ロード』(2015年)


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『マッドマックス2』
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