マッドマックス | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Mad Max
監督:ジョージ・ミラー
キャスト:メル・ギブソン/ジョアン・サミュエル/ヒュー・キース・バーン
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1979年12月
時間:93分




4夜連続で『マッドマックス』シリーズを一挙紹介。始まりは今から40年前に公開されたこの1本。医者を志して医大に進学したが,学生時代に制作した短編映画が映画コンクールでグランプリを獲得したジョージ・ミラーが,数本のテレビ制作の後,自ら脚本も手掛け,長編映画監督デビューを飾った作品だ。

主演のメル・ギブソンは,当時演劇学校に通う学生だった。前夜に喧嘩をして,そのままボロボロの服装でオーディションに現れたという。これをジョージ・ミラー監督が気に入って主演が決まったとか。

舞台となるのは,暴走族による凶悪事件が多発する社会となった近未来のオーストラリアにある架空の都市“サンシティ(Sun City)”と荒廃した路上。原題の『Mad Max』は「怒りのマックス」と「狂気全開」の意味を懸けたタイトルってところだろうか。

黒皮の上下を着込み,マグナムとショットガンで完全武装した特殊警察M.F.P(Main Force Patrol)の警察官マックス(メル・ギブソン)。彼は,追跡専用に改造されたパトカー“インターセプター”に乗り,同僚のグース(スティーヴ・ビズレー)からの無線連絡を受けると,暴走族で警官殺しの凶悪犯ナイトライダー(ヴィンス・ギル)を追跡。やがて,追い詰められたナイトライダーは運転を誤り事故死する。

ナイトライダーの死で,トーカッター(ヒュー・キース・バーン)を筆頭とする暴走族の無法な行為はエスカレートし,遂に親友のグースが襲われる。翌日,上司フィフィ(ロジャー・ワード)に辞表を出し,妻ジェシー(ジョアン・サミュエル)と幼い息子スプローグ(ブレンダン・ヒース)を連れて,車で旅に出るマックスだったが…。

低予算映画で,その大半をフォード・オーストラリア製のファルコンXBを改造した“インターセプター”など車輌の改造に費やしたという。しかし,オーストラリアの原野を舞台にしたからこそ映像化できたカーチェイス・シーンの凄さと,台詞が少なく,まるで音楽PVのような独特の雰囲気と,バイオレンスを暗示させる映像効果などで,一躍オーストラリア映画界を世界に知らしめ,製作費の280倍以上の興収を叩き出した傑作アクションだ。


映画クタ評:★★★★




◆シリーズ一覧◆

マッドマックス2』(1981年)

マッドマックス/サンダードーム』(1985年)

マッドマックス/怒りのデス・ロード』(2015年)


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『マッドマックス』
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