シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Sherlock Holmes: A Game of Shadows
監督:ガイ・リッチー
キャスト:ロバート・ダウニー・Jr/ジュード・ロウ/ノオミ・ラパス
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2012年3月
時間:128分




前作の2年後に公開された続編。コナン・ドイルの原作『最後の事件』を下敷きにした,前作から1年後の物語。前作の終盤,未完成のタワーブリッジでの別れ際にアイリーンが明かした,彼女の雇い主で,ホームズ最大のライバルであるモリアーティ教授,ついに登場となる。

1891年,世界各地で連続爆弾テロをはじめ不可解な事件が続発していた。一見バラバラに思われたそれぞれの事件だが,ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)は一連の騒動の裏に,高名な数学者にして天才的な犯罪者モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)の影を感じ取っていた。アイリーン(レイチェル・マクアダムス)を護ろうとしたホームズだが,彼女は毒殺されてしまい,ホームズは,鍵を握るジプシーの占い師シムザ(ノオミ・ラパス)に接触する。

一方,結婚したワトスン(ジュード・ロウ)とメアリー(ケリー・ライリー)は新婚旅行に向かっていたが,その列車にもモリアーティ教授からの結婚祝いとして刺客が送られる。ホームズの機転で間一髪救われ,メアリーは,ホームズの兄で政府高官のマイクロフト(スティーヴン・フライ)に保護される。再びコンビを復活したホームズとワトスン。2人はパリに向かい,シムザと協力して,モリアーティ教授の恐るべき陰謀を阻止しようと行動を開始する。イギリス,フランス,ドイツ,そしてスイスへと大陸を横断して捜査を進める3人に次々と襲いかかる危機。常にホームズたちの一歩先を行くモリアーティ教授。彼の策略が成功してしまえば,歴史の流れを変えてしまうほどの死と破壊の渦巻く世界になってしまう。果たしてホームズたちは,どうやってモリアーティ教授の陰謀に立ち向かうのか…?

舞台も,キャラも,駆けて跳び闘う。もはや推理サスペンスなどという枠を超えて,アクション大作と言える1本。その中でも,やはりホームズのやんちゃさと,相反する心の奥の寂しさ哀しさを見事に伝えるロバート・ダウニー・Jrが,子供のようにキラキラと輝いている。

原作の『最後の事件』を読んだことのある人にとっては,登場するシーンの全てが,小説を読んでイメージした何倍もの迫力を持って迫ってくるのもたまらない魅力。アレンジされた部分も,嫌味がなく,むしろオシャレに感じられる。

そして,MCU作品に出ずっぱりで調整のつかなかったロバート・ダウニー・Jrのスケジュールも見えてきたのか,『シャーロック・ホームズ3』の準備が始められたらしい。今のところ2019年以降の公開と予想されているが,また1つ,楽しみな続編が待ち遠しくなった。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

シャーロック・ホームズ』(2010年)


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