ジャック・リーチャー NEVER GO BACK | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Jack Reacher: Never Go Back
監督:エドワード・ズウィック
キャスト:トム・クルーズ/コビー・スマルダーズ/ダニカ・ヤロシュ
配給:パラマウント映画/東和ピクチャーズ
公開:2016年11月
時間:118分




この作品のジャパンプレミアで22度目の来日をしたトム・クルーズ。レッドカーペットに詰めかけた500人を超すファンの1人ひとりに声をかけながら,約1時間半にわたり,サインや写真撮影といったファンサービスに応じていた。この神対応こそが人気の秘訣。先月辺りに拡散していた,シワ抜き整形の失敗で別人のような写真を笑い飛ばすほどに安心させてくれた。

さて,前作から3年ぶりの続編。と言っても,このシリーズの場合,流浪のリーチャーというキャラさえ押さえておけば,前作との繋りはほとんどないので,この作品から初見でも大丈夫。

元陸軍内部調査部のエリート軍人で,今は放浪の旅を続ける一匹狼の流れ者ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)。ある日,ケンカ騒ぎの末に保安官に連行されそうになった彼は,この騒動が何者かによって仕組まれたものだと気づく。かつての同僚スーザン・ターナー少佐(コビー・スマルダーズ)を訪ねたリーチャーだったが,彼女はスパイ容疑で逮捕されていた。拘禁されているターナー少佐を脱出させ,2人で逃亡を図る。執拗に迫る追手をかわしつつ,ターナー少佐の汚名をそそぎ,軍内部にうずまく陰謀の正体を明らかにしようと奔走するリーチャーだったが…。

監督は『ラストサムライ』(2004年・ワーナー)のエドワード・ズウィック。『ラストサムライ』で主人公オールグレン大尉(トム・クルーズ)の目を通して“武士道”を描いたズウィック監督が,この作品ではシリーズ前作『アウトロー』で実写化されたリーチャーのキャラを深く豊かにしている。前作リーチャーの武骨さに惹かれたファンの中には「キャラが軽くなった」とボヤく人も居るようだが,ターナーとのコンビや,リーチャーの娘と噂される少女サマンサ(ダニカ・ヤロシュ)の登場など,ドラマ面も大幅にパワーアップした。何より『アウトロー』と同額の製作費(ちなみに『ローグ・ネイション』の半分以下)で作られていることを考えると,かなり良くまとまっている作品と言えるのではないだろうか。

トム・クルーズが子を守る父親っぽい役どころを見せるのは『宇宙戦争』(2005年・パラマウント)以来かも。ターナー役のコビー・スマルダーズは『アベンジャーズ』シリーズでマリア・ヒルを演じている女優。


映画クタ評:★★★★


右矢印トム・クルーズ作品まとめ

右矢印コビー・スマルダーズ作品まとめ


◆シリーズ一覧◆

アウトロー』(2013年)