ピクセル | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Pixels
監督:クリス・コロンバス
キャスト:アダム・サンドラー/ミシェル・モナハン/ケヴィン・ジェームズ
配給:コロンビア映画/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開:2015年9月
時間:105分




予告編に釣られた…って書くと,齢がバレるだろうか。“パックマン”や“ドンキーコング”などのゲームキャラへの懐かしさと,突飛な発想に,たまらなく惹かれて観てしまった作品。

1982年,NASA(アメリカ航空宇宙局)は宇宙に向けて友好のメッセージを送った。その中には,当時大流行していたゲームの映像も含まれていた。そして2015年,メッセージを受け取ったエイリアンは,それを宣戦布告と誤解し,地球侵略に乗り出した。彼らは映像を基にゲームのキャラクターを兵器として再現し,地球に送り込んだ。物質をブロック(ピクセル)に変える能力を用い,“ギャラガ”でグアムの空軍基地を襲撃し,“アルカノイド”がインドのタージ・マハルを崩壊させる。そんなゲームキャラ型の謎の兵器に軍隊はまるで歯が立たない。そこで元ゲームオタク少年で現・米国大統領ウィル・クーパー(ケヴィン・ジェームズ)は,サム(アダム・サンドラー)やラドロー(ジョシュ・ギャッド)らかつてのゲーム仲間を集めて“アーケーダーズ”を結成し,この恐るべき破壊力のゲームキャラたちに果敢に闘いを挑むのだったが…。

監督は『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年・ワーナー),『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002年・ワーナー),『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(2010年・20世紀フォックス)などの脚本・監督を手掛けたクリス・コロンバス。当然のように期待は高まるし,3Dで観る空間表現や,ゲームキャラと実映像の融合や,攻撃された物も人もピクセル化して崩壊してゆく様の映像美は素晴らしい。

ただ,SFとして観るべきかコメディとして楽しむべきかを掴みきれないままに,エンディングを迎えてしまった感が残念。異星人からの侵略を受けてるのに,血の1滴も流れないし,そもそもエイリアンの実体が結局最後まで判らないままって…。本当にコレで安心して良いの? って思っちゃう。

変な顔だけど米国では大人気なタコ型キャラ“Qバート”の可愛さと,ラスオチでは笑わされたので,やっぱ「面白かった」って言っちゃうけど,前列に居た20代男性ペアは,上映終了にも気づかないほど爆睡してた…。

ちなみに主人公サムの日本語吹替は柳沢慎吾。ヒロインのヴァイオレット中佐を演じるミシェル・モナハンは『M:i:III』でのイーサンの婚約者ジュリア(『ゴースト・プロトコル』の終盤にも出演している)だったりする。


映画クタ評:★★★★


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