パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest
監督:ゴア・ヴァービンスキー
キャスト:ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ
配給:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
公開:2006年7月
時間:150分




続編への出演を嫌がる役者が多いのは,外した時の評価が怖いからだろうか? しかし演者自らが愛し,作り上げたキャラは,ぜひ再演したいだろうし,ファンもそう願う。演者とファンの利害(と敢えて言う)が一致した時,シリーズヒットが生まれるのだろう。

公開前から言われていた『スター・ウォーズ』シリーズとのストーリーやキャラの類似性も,カリブ族との確執さえもPRにして,ジョニデ初の再演で,彼の代名詞ともなる『パイレーツ』シリーズが快進撃を始めた作品。

呪われた海賊たち』から3年後。結婚式を目前に控えたウィル(オーランド・ブルーム)とエリザベス(キーラ・ナイトレイ)だったが,海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)に加担したことを理由に逮捕されてしまう。しかし東インド会社のベケット卿(トム・ホランダー)は,ジャックの持つ「北を指していないコンパス」を渡せば二人を釈放するという。一方,バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)からブラックパール号を取り戻し,再び船長に戻ったジャック。しかし彼は13年前,デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)と「血の契約」を交わしていた。それは,ブラックパール号の船長となる代わりに,13年経ったらデイヴィ・ジョーンズのフライング・ダッチマン号の船員として働き続けなければならないというもの。突然ジャックの前に現れたウィルの父親ビル・ターナー(ステラン・スカルスガルド)は契約の期限が迫っていることを告げる。それでもジャックはその事態を打開するべく,命運を握るある鍵の行方を追い始める。再びジャックのもとへと向かうウィルとエリザベスだったが…。

軍に代わり東インド会社が政治や植民地支配の覇権を握ってゆく社会的な背景が,オーシャン・ファンタジー色の強い物語に緊張感を持たせる。海賊の世界では有名なデイヴィ・ジョーンズとクラーケンを,これほどまでに粘着質に,かつ美しく実写化した映像技術に,アカデミー賞視覚効果賞受賞もうなずける。

素晴らしい戦闘シーンと,衝撃の終盤は…見る者を『ワールド・エンド』へと駆り立てる。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年)

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007年)

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(2011年)