イントゥ・ザ・ストーム | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Into the Storm
監督:スティーヴン・クォーレ
キャスト:リチャード・アーミティッジ/サラ・ウェイン・キャリーズ/マット・ウォルシュ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2014年8月
時間:89分




竜巻頻発国であるアメリカの年間竜巻発生数は約800。近年の異常気象で,日本でも竜巻が増えているものの,単位面積あたりでも日本の3倍ほどの発生率だという。竜巻多発地帯のオクラホマ州では,一昨年,直径2.1kmの巨大トルネードが襲来し,小学校は全壊,駐車場では捻れた車が折り重なって発見された。

『タイタニック』(1997年・パラマウント)や『アバター』でセカンドユニット監督を務めたスティーブン・クォーレ監督がこの作品で描き出したのは,現実をさらに凌ぐ直径3.2km,秒速135mの超巨大竜巻。見る者に驚異と恐怖を体感させるそれは,まさに“怪物”。惜しみなくスクリーン上に現れ,スペクタクルたっぷりに暴れまくる。

アメリカ中西部の街シルバートン。この日,ゲイリー(リチャード・アーミティッジ)が教頭を務める高校では卒業式が行われようとしていた。一方,竜巻の撮影に執念を燃やすピート(マット・ウォルシュ)率いるストーム・チェイサー・チームのメンバーで気象学者のアリソン(サラ・ウェイン・キャリーズ)は,シルバートンの気象状況にかつてない巨大竜巻の可能性を見出す。さっそく一行は,特別仕様の装甲車を駆って現地へと向かう。そんな中,ついに想像を絶する巨大竜巻が発生し,シルバートンの街を襲う。卒業式を中断し,避難する生徒や父兄の誘導に追われるゲイリー。やがてその中にいるはずの息子ドニー(マックス・ディーコン)の姿がないことに気づくが…。

ストーリー自体に新鮮さは感じられないものの,手持ちカメラや携帯を使ったPOV(主観映像)方式を取り入れた映像のリアルさに,いやおうなしに引き込まれてしまう90分。スケールと,大きさと,スピードと,破壊力…久しぶりに大型のディザスタームービーに出会った。


映画クタ評:★★★★