天使と悪魔 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Angels & Demons
監督:ロン・ハワード
キャスト:トム・ハンクス/アイェレット・ゾラー/ユアン・マクレガー
配給:ソニー・ピクチャーズ
公開:2009年5月
時間:138分




このコーナーではお約束となった2夜連続紹介。どうしてもシリーズものは続けて見たくなる。実はトム・ハンクス繋がりでさらに2本見直したんだけど,そちらはまた後日にでも…。

ダ・ヴィンチ・コード』に続く“ロバート・ラングドン”シリーズ第2弾。ダン・ブラウン原作のシリーズ1作目を,映画版では時制を前後させ続編としたこともあり,かなり脚色が加えられている。

ハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は,ルーヴル美術館での一件以来冷戦関係だったヴァチカンから思いがけない協力要請を受ける。秘密結社イルミナティがヴァチカンを窮地に陥れていた。かつてガリレオを中心とする科学者によって組織され,ヴァチカンの激しい弾圧で消滅したものと思われていたイルミナティ。しかし秘かに復讐の機会を待ち続け,教皇の逝去を受けて行われようとしていたコンクラーベ(教皇選挙)に乗じて,ついに復活を果たしたのだ。彼らは最有力候補の枢機卿4人を誘拐し1時間ごとに殺害すると予告。その上,スイスのCERN(欧州原子核研究機構)から盗み出した強大な破壊力を持つ“反物質”でヴァチカン全体を爆破する計画まで進めていた。ラングドンはCERNの科学者ヴィットリア・ヴェトラ(アイェレット・ゾラー)と共に事件解決に乗り出すが…。

細かい説明を省いたことで『ダ・ヴィンチ・コード』のような詰め込み感がなく,判りやすく楽しめる作品になっている分,原作のファンには物足りないかもしれない。でもここは,アカデミー主演男優賞ノミネート5回,受賞2回の名優トム・ハンクスが「続編には出演しない」という主義を変える程に惚れ込んだ映画版ラングトンを味わうのがオツってもの。ハーバード大学で教鞭をとる世界有数のインテリで,興味の対象に没頭すると周囲が見えなくなるオタク肌で,ちょっと洒落っ気もあるという魅力的な主人公が,2作目にして違和感がなくなったと感じたのは,玖妙だけじゃないと思う。

さて,一時期は原作第3弾『ロスト・シンボル』の映画化の話があったようだが,いつの間にかすり替わり原作第4弾『インフェルノ』が映画化。今月末にイタリアでクランクインし,2016年に全米公開の予定とか。7年ぶりのハンクス版ラングドンが待ち遠しい。


映画クタ評:★★★★


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◆シリーズ一覧◆

ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)

インフェルノ』(2016年)