るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編 | p・rhyth・m~映画を語る~

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英題:RUROUNI KENSHIN; Kyoto Inferno/The Legend Ends
監督:大友啓史
キャスト:佐藤健/武井咲/伊勢谷友介
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2014年8月(京都大火編)/9月(伝説の最期編)
時間:139分(京都大火編)/135分(伝説の最期編)




このコーナーでの邦画1発目は8月・9月に連続公開されたこの作品から。原作を読んだことはないが,実写版は1作目をDVDで見て,次作は劇場でと決めていた。

かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられ“最強”の伝説を残した男・緋村剣心(佐藤健)は、新時代を迎え,神谷薫(武井咲)ら大切な仲間たちと穏やかな日々を送っていた。そんなある日,剣心は新政府から,剣心の後継者として“影の人斬り役”を務めた志々雄真実(藤原竜也)を討つよう依頼される。志々雄は新政府に裏切られ焼き殺されたはずだったが,奇跡的に復活,京都で戦闘集団を作り上げ日本征服を狙っていた。剣心は必死で止める薫に別れを告げ,京都へと向かう。かつては剣の腕も頭脳も剣心と互角だったが,今や誰もが恐れる魂の凶悪さを持つ志々雄とついに宿命の対面を果たす剣心。だが,志々雄は部下の瀬田宗次郎(神木隆之介)に相手を命じ,その最速の技は剣心の逆刃刀を真っ二つにしてしまう。さらに剣心は,元御庭番衆の四乃森蒼紫(伊勢谷友介)が自分を狙っていることを知る。彼は,剣心に勝って己こそが最強だと証明しようとしていた。逆刃刀を失くし,最大の危機に立つ剣心のもとへ,薫と仲間たちが駆けつける。一方,志々雄は京都大火を企てるが,その炎の影には恐るべき陰謀が隠されていた…。

監督の大友啓史といえば2010年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』を思い出す。長回しやマルチカメラなどの斬新な技法はもちろん,風景や人の外面と内面に漂う〈匂い〉を描くことのできる監督で,NHK退社後にいきなり,ワーナー・ブラザースが日本人監督初となる映画製作契約をしたのもうなずける。

この独特の〈匂い〉が『るろうに剣心』3部作でも『プラチナデータ』でも,それぞれのキャラを際立たせている。特に時代設定の近い『龍馬伝』と『るろうに剣心』両作に出演している佐藤健(岡田以蔵→緋村剣心),青木崇高(後藤象二郎→相楽左之助),蒼井優(お元→高荷恵),香川照之(岩崎弥太郎→武田観柳),福山雅治(坂本龍馬→比古清十郎),伊勢谷友介( 高杉晋作→四乃森蒼紫),田中泯(吉田東洋→柏崎念至)の役柄による〈匂い〉の対比は興味深く味わうことができた。


映画クタ評:★★★★


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