るろうに剣心最終章　The Final

英題：RUROUNI KENSHIN Last Chapter; The Final
監督：大友啓史
ｷｬｽﾄ：佐藤健／武井咲／新田真剣佑
配給：ワーナー・ブラザース映画
公開：2021年4月
時間：138分

【くた★むび】の基本ルールとして，続編の公開が２ヶ月以内の場合，２作で１記事にしているのだが，コロナ第４波の中，次作『The Beginning』が予定通りに公開されるか不確定な部分もあるので，今回，この２部作をそれぞれ紹介することにした。

和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作にした実写映画シリーズもついに最終章。原作の“人誅編”をベースにした最終章前半の『The Final』を今夜は紹介。監督はシリーズ通して務めあげた大友啓史。当初の予定より９ヶ月遅れの公開となった。

かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられ，激動の幕末を刀一本で戦い抜いた男，緋村剣心（佐藤健）。新時代を迎え，二度と人を殺さないと誓う彼は，斬れない“逆刃刀”に持ち替え，日本転覆を狙った志々雄真実をはじめ数々の敵との戦いを乗り越え，神谷薫（武井咲），相楽左之助（青木崇高），高荷恵（蒼井優），明神弥彦（大西利空）ら仲間たちと平穏な日々を送っていた。

そんなある日，東京が何者かに攻撃される。次々と大切な人々が襲われ，追い詰められ憔悴しきった剣心の前に現れたのは，あの志々雄に武器や軍艦を送り込んでいた上海マフィアの頭目・雪代縁（新田真剣佑）。剣心の“十字傷の謎”を知る彼こそが，剣心自らが生み出してしまった最恐最悪の敵だった。剣心に強烈な恨みを持ち，剣心だけではなく“剣心が作った新時代”をも破壊するため“人誅”を仕掛けてくる縁だったが…。

シリーズ最高のスピード感と破壊力をスクリーンいっぱいに魅せながら，美しく切ない過去を心に滲ませながら，剣心の最後の闘いが始まる。ついに明らかになる十字傷の謎をカットバックで挟みつつ，見る者を息を飲むクライマックスへと誘う。

神谷道場のメンバーはもちろん，『京都大火編／伝説の最期編』からの再登場キャラが嬉しい。

最終章後半『The Beginning』は，十字傷の謎についての更に詳しい“追憶編”。公開予定は６月４日となっている。