記憶の本質を理解して記憶をしようとしているか① | お受験ブルーズ

お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 「社会が覚えられなくて」「ネクストステージ(大学受験用のそこそこな英語問題集)ってどうやったら覚えられるんですか」のような悩みをよく聞きます。真面目に勉強を始めるとどうしてもぶち当たる問題のようです。

 

 これは「ワタシ記憶力が悪いんです、どうしたらいいですか」という問いが本質にあります。自分が記憶力がよいと思える方はこのようなことをきかないものです。

 

 病気などで記憶に障害がある方以外は、進学校に入れているような子やまともに日常生活がおくれている子で、受験で困るくらいの記憶力のなさを示す子は僕からみれば、まずいません

 

 とはいえ、鍛えていくことでやはり記憶の定着や覚えたものを「引き出す能力」が増すことは、僕自身の実感としてもあります。記憶力は年齢とともに衰えるとは言いますが、中高生のようにテストだらけならば、中高年でも割に高いレベルで維持できるのではないかとも思います。要は使わない機能は衰えるという、生物の性質なだけなのかもしれません。

 

 記憶のコツはこのブログでも何度か登場してはいるのですが、今日はちょっと別角度から切ってみたいと思います。

 

・記憶するのがメンドクサイだけではないのか

 ……好きなことなら苦もなく覚えられるもの。記憶力が自分にはない、と言っている方は、記憶力のいい方が最初からなんでも楽々、一度みたら忘れないレベルで記憶できていると勘違いしているのではないでしょうか。一部にそのような天才もいるとは聞きますが、頭の良い子やできる子でも、やはりきっちりやらないでは、簡単に覚えることはできないです。暗記パン的なものはありませんし、人間にとって意味のないものです。

 

 如何にコンピュータがいろいろとやってくれ、記憶してくれるといっても、人間は記憶に残るものを使ってしか思考することができず、知見や過去の知恵を潜在意識でもいいので頭に入れておくことが、やはり新しい時代を作ってくれるのではないかな、とも思います。

 

 僕が見ていて、記憶力が良いとされている子とそうでない子の違いは、「瞬間の集中」の差に過ぎません。また、「拒否反応の有無」「素直さの有無」この2点も大事です。こんなん、なんの意味があんねんーとか思っててちゃんと覚えられるはずがないです。意味はあるに決まってます。

 

 瞬間の集中力が高い子は、スッと入って短期記憶にするのが速いです。が、それも繰り返しがないと、長期記憶にはならないみたいで、小学生は特に、何度も(できる子でも)忘れますね。僕も短期記憶にするのは速かったのかな、と自己分析では思います。

 

・自分がどれくらいの記憶力があるのかを知っておく

 ……受験とはを知るものが一番強いです。自分がどんな奴でどんな時にサボり、どんな時に頑張れるか。どの教科のどんな所が得意で不得意か。この自己分析が勝負を分けます。

 

 短期にどれくらい覚えられるかは、簡単に試すことができます。

 

 3681057392

 

 のようなランダム数列を覚えてみればいいのです。3桁だと人間は一瞬みただけで記憶ができます。誰しも5から6桁までは1度で良いはずです。さて、これが10ケタを超えるとどうでしょうか。かなり一瞬だと厳しいと思います。まあ7ケタが一瞬で覚えられたら、能力は平均以上ではないでしょうか。これで平均があるなら、あとは繰り返して覚えることが要求されている(長期記憶に叩きこむ)だけ、となります。

 

 僕は自分のよく使うクレジットカード番号などがそらで言えるくらいなので、やはりこの能力は少し優れています。これですと16ケタくらいですかね? ただ、16ケタですと一瞬では無理で、何度も使っているうちに勝手に覚えた、という感じです。また法則性や覚えやすい決まりを自分で勝手に見つけたりして、覚えやすいように変換するのがうまいだけ、といえるかもしれません。

 

 同じように、ある未知の英単語や漢字が来た時に、何回くらい書けば覚えられるのか、はいつも試しておきましょう。大体の子が5回以内には書けるようになります。それを3回で如何にやるか、という勝負が受験という時間制限の戦いになります。

 

 僕はこれに関しても、

 1度はしっかり認識して紙などに書き、2度目は空中に手文字で、ちょっと置いてテスト直前にもう一度手文字かプリントの裏などに書けば覚えられる(小テストくらいなら大丈夫)、

 ということを、高2くらいまでには自覚していました。これは僕流ですので、皆さんも何かしら自分なりを作ってみるとよいと思います。もちろん、覚えにくいものもあります。それは後でまた重点的にやります。

 

 古くは古事記全文を記憶していた人間もいたのですから、人間の能力は僕らが思って居るよりは無限です。やはり脳を使っていれば覚えられる量は増えていくのです。

 

 長くなってしまったので今日はこれくらいで。記憶に関しては、僕なりの到達点などもありますし、生徒観測による知見もあるので、また、そのうち続きを書きたいと思います。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

夏のスーパーコンサル2016始めました。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。ご希望の方はメールをください。(夏は終わりましたが、ご希望ならばまだ可能です)

 

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

5年生や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、栃木、大阪、奈良、兵庫、京都などもありました)

 

教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

こちらです。 http://ameblo.jp/harryhawk-bp/entry-11385618245.html お勉強BLOGЯanK お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2   ←たまにクリックしてもらえるとうれしいです。