子が頑張ったならいい、という感覚を | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 母親という生き物を客観視することが多い仕事が家庭教師なのですが、やはりいろんなお母様がおられます。それが面白くもあり、どういう母親の要素が大事なのか、日々研鑽をしています。まあ、僕は一生母親にはなれないのですが、将来の婚活の参考にはしたいかなと(笑)

 

 小さなころはやはりべったりと子と一体化して、子の心配は親の心配となれることが大事だと思っています。昨今の妙な幼児の事件を見ましても、母性に欠け、信じられない行動を起こす犯罪も多いものです。やはり、まず一体化、主観化できる、という資質は大事です。

 すると一見反抗していたとしても、子は愛情を感じ、親に対する信頼を寄せます。これが、幼少期から殴ったりといった暴力(物理的だけとは限らない。言葉も)要素が強いと、信頼感は育ちにくいと感じます。

 

 ただ、べったり感は小3、4くらいから徐々に薄くしていくのが大事で、子を親の所有物化させないことが大事であり、そこが難しいと中学受験では見ています。子を自立、自律させ、その意思も尊重しつつ、陰からのサポートにしていくことが大事です。小6ともなれば、とりあえずでも子が自分から勉強するようになっていないと、あまり伸びは期待できませんし、不健全なものになりやすいです。

 

 僕はコンサルなどで短い時間しか会わない子にも、受験のメリットをいうことが多いです。他人から言われれば、そうかなと受け取れる部分もあると感じるからです。そうして、少しでも「自分から」やろうかなというベクトルが生まれれば、その後(数年後かもしれない)の大きな伸びにもつながるのです。

 

 よく見ていて思うのは、子に対する所有感から、いろいろと小言がうるさくなり、ああしろこうしろが過剰になるパターンがあります。その場合、子も親に甘ったれた感情があるので、過剰に期待し、世話をしてもらおうとします。すると、お互いに責任を相手になすりつけたりするので、あまり健康的ではなく、伸びていかないです。そのような親子は、僕からみれば、なあなあのぐずぐずで子だけでなく親もだらしがなく、結局大局では負けるだろうな、と思うことが多いです。「自分のせい」だと双方が感じている方が、うまく行きやすいです。

 

 ちなみに僕は受験でうまくいかなかった生徒は全部自分の責任だと感じるようにしています。僕が示唆なり、ベクトル付けなど変えられる部分が必ずあったと思うからです。その分、毎年胃が痛いですね(笑) でも長年の経験上、そちらの方がうまく行くことを実感しています。

 

 小言を言うにも、ワンテンポ置いた方が良い場合が多いです。また、逆に小言を言わずにため込んでおくと、それらとは全然関係のない、何かのくだらないきっかけで今までのモノが全部ぶちまけられてやたら怒りが激しくなる現象もあるようです。子供視点では、「えらいブチ切れられている」「なんでこんなことで?」という、動揺しか与えられない現象もあるので、言いたいことはその度に適度に言っておけばよいとも感じます。

 

 また、そもそもなぜそんなに小言がいいたくなってしまうのか、という自己参照も母親側としては持ってほしいところです。

 「ま、お前らの人生だから。親の義務(金など)は果たしたからあとはどうぞご勝手に」というある種引いた感覚さえ持てれば、小言を絶対言わなければならない、という場面は少なくなると思うのです。まあでも、そこは家でずっと顔つっつきあわせている母親は難しいところなのかもしれません。僕も自分の子供ができたら、自信はないですね。

 

 日本では古来より「子を授かる」と言います。どこかから授かっているのです。

 子はすでに地球の物質からできた(それこそ神様的な)ものからの「預かりもの」であると思うのです。自分のものだったら汚しても「ああー」で終わりますが、友達に借りたCDなどは、傷がつかないように大切に扱ったもの。

 例は悪いですがw、大切にする、ということの中には「鍛えてあげる」「可愛い子には旅をさせよ」の精神もあると感じます。

 

 ということで、どんどんチャレンジさせて、お子さんを千尋の谷に突き落としてみましょう。

 

 中学受験ではあと100日を切りました。不合格などで、子供が大きく傷つくことを恐れてはいけません。その時、親も一緒に傷ついていては、その時誰が子供さんを支えるのですか? 

 頑張ったなら、不合格でも必ず何かは残ります。親が傷つくことを恐れて、二の足を踏むのは、やや違います。

 サポートはからです。子と一体化しすぎて親御さんが主役にならないようお願い致します。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

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お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。

 

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教え子の医学部留学生がブログをはじめました。医学部にご興味のある方はどうぞご覧になってください。医学部生のきつさや海外生活なんかの赤裸々なところがわかるかもですよ、むふふ。

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