「べったり」母では子供が伸びない論 | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

いままでいろんなお母様を見てきました。厳しいお母様、やさしいお母様、面白いお母様などなど……。やはりどこのご家庭でも、お母様ありきでお子さんがあります。したがって、ほんとうにそのお子さんを伸ばしてあげたいと思うなら、お母様を見る必要があったりします。

 以前も書きましたが、子供が伸びなくなるお母様とは「ほったらかし」「べったり」の2パターンがあります。もちろん、お父様との喧嘩が耐えない、とかだと勉強どころではありません。

 ただ、たいていの受験を考えるお子さんのお母様は「べったり」タイプなのです。かえってべったり過ぎて伸びなくなっていることが多いです。
 なぜ、子供の世話をアレやこれやと焼いてしまうのでしょうか。

 僕はこれを一種の「依存」であると思っています。ほんとうの意味でお母様自体が満たされていないのではないか、それを子供というものを通してごまかしているのではないか、そう思うのです。

 人間、あれやこれやと人のために動くほうが結構ビシビシ動けます。それは自分のことを考えずにすむからです。また、他人のために動くほうが尊くもあります。
 こういう職業ですから、僕も痛いほどわかります。自分の悩みが尽きないときほど、生徒のために動くほうが、そのことを考えずにすみ、楽なのです。

 ですが、子育てが終わり、世話をする必要がなくなったときのことを考えて見ましょう。先送りにしていた問題が襲ってきます。何して生きますか?何かを始めるにも、結構な年で勇気が要りますよ。
 何のために生きていたのか、「子供」のために自分の人生はあるのか、あったのか。でもその子供は他の異性と結婚し、自分の子供のためにすでに生きているかもしれません。虚しいものです。

 やはり、親も「自分」を持つべきだと思います。どういうものが好きで、どういうものが生きがいで、どういう性向を持つのか、自分を知らなくてはいけません。それを「子供」で逃げてしまっては危険だと思います。

 親が「自分」をもっているところは子供も楽に伸びていきます。

 とまあ、子供をもっていない僕がいうのも何ですが……。最近、よく疑問に思う話題ですので。一生懸命育てていらっしゃるお母様には失礼な理論かもしれません。気分を害されたらごめんなさい。

 それでは今日はこの辺で。いつも読んでくださってありがとうございます。


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