残念な内海聡(医師)と ものみの塔 | エホバの証人研究(ブログ)

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内海 聡
2013年8月6日
輸血の危険性
「純粋に医学的な見地から判断し、輸血を避けて代用液を使用して成功している例が、外国では多数報告されている。
https://ja-jp.facebook.com/satoru.utsumi/posts/492594384157653


ここで言う「代用液」とは代用血漿剤のことを指していると思いますが、これは日本でも普通に使われてますよね。

それを「外国では」と書くことで、日本の医学会だけおかしいと思わせたいんでしょうか。

2013年6月19日のFaceBookでも こんなこと書いてました。

内海 聡
2013年6月19日 ·
・・
自分や自分の家族には輸血をさせない医者が世界には多数居る
血液利権というものが、抗ガン剤利権や精神医学利権の犯罪に匹敵するほどの巨悪の犯罪であることに多くの人はまだ気づいていない。
https://ja-jp.facebook.com/satoru.utsumi/posts/471142692969489


で 具体的に「自分や自分の家族には輸血をさせない医者」ってどこの国の誰のことなんでしょう?(追記:「輸血をさせない医者」これは医師が治療のリスクに関して一般より慎重になるという文脈ではなく、エホバの証人の絶対的輸血拒否について語っている文脈です)
「世界には多数居る」って思わせぶりな書き方していますが
まさか都市伝説的なネタで言ってるんじゃないですよね。

この人は医療界が人々を洗脳していると主張していますが、ご自分が一番人を洗脳したいタイプなんじゃないでしょうか。



つづいて

「A・J・シャドマン博士は、「私は二万例以上の外科手術を行ってきたが、輸血をほどこしたことは一度もない。私は普通の食塩水を多く飲ましただけである。その方がいっそう良く、また安全である。血を失ったどんな症例にもこれを使ってきたが、死亡例は一つもなかった。チョークのように血の気が失せ、石のように冷たくなっても患者は生きのびてきた」と報告している。このように、輸血を代用液にかえて成功した例はいくらでもある。なのに危険きわまりない輸血が、あたりまえのように行われている。それは二リットルの血液を失えば、二リットルの血液を補充しなければならないという、間違った機械的な医学を信じているからである。」


・・・
出血多量になったら「普通の食塩水を多く飲ませる」といいんですって。

内海氏は Alonzo Jay Shadman の「Who is your doctor and why」の引用をどっかから見つけてきてコピペしてるんだと思いますが、

その元々の英文はこうなっています。
「I have given many transfusions of normal salt solution. It is better and safer.」

これを「普通の食塩水を多く飲ませる」と訳しちゃう人もすごいと思いますが

医師免許を持ってる人が それをおかしいと思わないのがすごいと思います。

しかも このA・J・シャドマン博士の本って50年以上前の本ですよ。

http://www.amazon.com/Who-your-doctor-Alonzo-Shadman/dp/B0007ELS32

ものみの塔聖書冊子協会も 好んでシャドマン博士の言葉を引用しています。
例えば、ものみの塔1961年12月15日号では以下のように輸血の危険性についてシャドマンの言葉を使っています。


シャドマンによると
血の中に人格が宿っていて
人を殺す衝動がある人や盗みをする人の血を輸血すると
輸血された人も殺人や盗みをするようになるんですって!!


なんですかそれ??

別に50年前の怪しい医者の本を引用しちゃいけないわけじゃないですが、
さんざん ものみの塔がやってきた手法を
21世紀の医者がマネするのはやめてほしい。


内海聡氏の投稿の後半は現代の文献からの引用がでてきます。
これがまた ものみの塔がよく使うような引用の仕方になっています。

これは次回アップします。

つづく