弘法大師と密教の世界 | 辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

辻村寿和Collection「寿三郎」創作人形の世界

創作人形作家辻村寿三郎の作品を皆様にご紹介いたします。

皆様こんばんわ、今月の22日より群馬県の

日本絹の里にて「辻村寿三郎人形展 VOL.Ⅸ」が開催されます。

今週はその展示作品のご紹介をさせて頂いております。

写真をクリックすると大きいサイズで見ることが出来ます。
細かいディテールをご覧ください。

修業中の空海
ジュサブロー館の創作日記
2010年制作

弘法大師にまつわる伝説は寺院の建立や仏像などの彫刻、
あるいは聖水、岩石、動植物など多岐にわたるが、
特に弘法水に関する伝説は日本各地に残っている。

遍路の旅をする空海
ジュサブロー館の創作日記
1999年制作
撮影 Canon EOS 30D
EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM


弘法大師が杖をつくと泉が湧き井戸や池となった、
といった弘法水の伝承をもつ場所は日本全国で千数百件にのぼるといわれている。

弘法水は、場所やそのいわれによって、「独鈷水」「御加持水」などと呼ばれている。

大日如来
ジュサブロー館の創作日記
1999年制作


弘法大師に関する伝説は、北海道を除く日本各地に無数にあり、
歴史上の空海の足跡をはるかに越えている。

柳田国男は大子(オオゴ、神の長男を意味)伝説が大師伝説に転化したという説を唱えている、
ほかに中世、日本全国を勧進して廻った遊行僧である高野聖の存在もある。

ただ、闇雲に多くの事象と弘法大師が結び付けられたわけではなく、やはり空海の幅広い分野での活躍、
そして空海への尊崇がその伝説形成の底辺にあると考えられる。

薬師如来
ジュサブロー館の創作日記
1999年制作

「弘法にも筆の誤り」 - 空海は天皇からの勅命を得、大内裏応天門の額を書くことになったが、
「応」の一番上の点を書き忘れてしまった。

空海は掲げられた額を降ろさずに筆を投げつけて書き直したといわれている。

現在残っているこのことわざの意味は「たとえ大人物であっても、誰にでも間違いはあるもの」
ということだけであるが、本来は「さすが大師、書き直し方さえも常人とは違う」
というほめ言葉の意味も含まれている。

中国に渡った空海
ジュサブロー館の創作日記
2010年制作

「弘法筆を選ばず」 - 文字を書くのが上手な人間は、筆の良し悪しを問わないということ。

ただし、性霊集には、よい筆を使うことができなかったので、うまく書けなかった、
という全く逆の意味の言及がある。

「弘法筆を選ぶ」として、逆の意味のことわざとして用いられることもある。


日本絹の里
ジュサブロー館の創作日記
1月22日(土)~3月6日(日)
 着物の古布を用いて独自の人形を創作する人形師、辻村寿三郎。
寿三郎は21世紀に入り、現在の世情を平安時代に重ね、
「源氏物語縁起」から「雨月物語」を経て
「平家物語」と独自の新解釈で新たなる創作人形を発表してきました。
今回の人形展は、「清盛無常縁起」と題した新作品を中心に、
時代を大きく転換させた平清盛の栄華盛衰の顛末をご覧いただきます。
また、「大日縁起」「十二星座」「新八犬伝」などの代表作品も同時に展示するほか、
辻村寿三郎ギャラリートーク&サイン会を開催します。

開館時間 9:30~17:00
入 館 料 :400円(320円)
大・高生:250円(200円)
中学生以下及び身体障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名様は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金 入館料は税込です。
休 館 日 毎週火曜日(但し、祝祭日の場合は翌日)
お問い合わせ先
〒370-3511
群馬県高崎市金古町888-1
群馬県立日本絹の里
電話 027-360-6300
FAX 027-360-6301