【STAFF】

 

 

社会教育事業の一環として、芦屋町で開催された『第32回障がい者レクスポ大会』に実戦空手息吹之會がボランティア大会補助員として参加しました。

 

高木淳也が推進する『リーダー育成事業』とは何なのかをブログSTAFFがインタビューしました。

 

リーダー育成の心理

 

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*高木淳也も参加した『障がい者レクスポ』

 

実戦空手息吹之會引率指導員:大塚健一、延永昭二、川野一郎、溝田 誠、参加ジュニア指導員:中西総司

 

昨年暮れに『初級障がい者スポーツ指導員』の資格を取得されました。この経緯を教えて下さい。

 

高木:昨年暮れに (公財) 全日本空手道連盟 会長(代表理事) 笹川 堯先生と歓談させて頂きました。2020年の東京オリンピックに空手が採用され、大変喜ばしいと感じています。

しかしながら今パラリンピックでは、残念ながら空手は採用されませんでした。

まだまだ普及活動が足りていないのです。浅学非才ではありますが、何かのお役に立てればと思っています。

 

 

そして、もう一つの目的は、『リーダー育成事業』の推進です。

毎年実戦空手息吹之會より、ジュニアリーダーを選出し、課外講習を行ってます。

社会常識における礼節や節度ある振る舞いは勿論のこと、救急救命や活動における基礎知識等、知識構築がある一定の水準に達した者を今回のような社会貢献活動に参加させて行きたいと考えています。

 

『リーダー育成事業』のお話が出ました。何度かこのブログでもご紹介してきましたが、今回の参加にどのようなビジョンをお持ちですか。

 

高木:20年間に及ぶ課外講習の意図は、数多くの「経験値」を積むことです。

この度、栃木県那須町のスキー場付近で高校生ら8人が死亡した雪崩事故は、とても不幸なことであり、我々指導者は改めてこのような教訓から得るものを深慮しなければなりません。

責任者だった男性教諭は、今回の事故について「経験則に基づいて」を強調していましたが、無線機の放置や雪崩予報確認の怠りなど、“経験則”が思考や判断を狂わせることがあります。

我々は慢心せず、知識構築を図り、後進の指導に当たることが重要だと痛感しています。

当会は、月謝無料で運営していますから、予算編成や課外講習先との交渉や保険の手配。

保護者や支援者も参加しますから、交通機関の移動を含めたお世話と段取り。

加えて参加者全員の弁当や飲み物の手配。救急救命における有事の際の知識と迅速な搬送先等の手配も必要なのです。

ある意味行政や企業が行うイベントの縮図であり、社会の縮図です。

当然ながらプレゼンを行う訳ですから企画力やスピーチ力も問われます。

知識構築が疎かであれば、全てが台無しですね。事故をも誘発します。

私が考える『リーダー育成事業』とは、強靭な肉体と知識豊富な頭脳を持ち合わせたスーパーマンです(笑。

真剣に世界で活躍できる人材を育てたいと考えています。

 

学歴も必要だが経歴はもっと必要

 

民間の空手団体とは思えない活動です。しかも長い活動ですね。この経験をどのように実社会で活かしていくのでしょうか。

 
高木:継続するということはとても大変なことです。専門知識を有することだけでなく、体力の向上や病気に対する食生活等の知識も必要になります。

病気で休んでいたのでは、リーダーは務まりません。人間関係のストレス等を排除するテクニック等も必要になります。

何かを成し遂げるためには、24時間という平等な時間の使い方も重要になります。

人よりも優れていくためには、より多くの時間を“学び”に費やさなければなりません。

その“時間”をどのように管理し、構築していくのかを教えています。

勿論、机上の勉学から得る知識も必要だと思いますが、より能力を高めるためには、全てを迅速に処理できる能力が必要です。私は、経験から得る“力”を信じています。

 

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個々の個性を見極める

 

高木:我々が最も注意すべき点は、単なるパフォーマンスで終わってはいけないということです。復興支援プロジェクトも5年間と言う長い時間を無事故で全うしなければなりませんでした。

仕事や環境が変わる度に信念を変えていたのでは、とても達成は出来ません。

先ずは、継続ができる強い脳を作ること。次に周りに対する配慮ができること。

そして、救急救命の知識を有すること。以上が、リーダーにとって最も必要な要素です。

その後に、法規や自治六法を交えながら、企画力、運営力を教えて行きます。

インターネットの知識も必要になりますから、リーダーは大変ですね(笑。

基礎知識の構築と同時に個々の個性を大切にし、成長を見守ります。長所は、放置していてもどんどん伸びます。これが個性ですね。我々の使命は、短所を長所へと導くことです。

 

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今後はどのように進めて行かれますか。

 

高木:私の故郷は、過疎地域に指定されています。20年前から一貫して変わりませんが、過疎地域でもここまでやれるんだということを証明したかった。

若い人材を留めておく、魅力ある町づくりを行いたかったのです。私もそうですが、やはり都会での生活や挑戦に憧れを持ってしまいますし、都会には全国から優秀な人材が集いますから、競争力も上がり、とても魅力的です。

今後の課題は、地方再生に人材育成を加えていくことと、行政がもっと若い人材に目を向けることを訴えていきたいと思います。

私はある意味、空手普及のために芸能界で培われた知名度を利用して、ピエロ的な存在を務めてきました。息吹之會など誰も知りませんからね(笑。

そのかいあって若手も育ってきました。後は、社会が注目するようなスターを育てなければなりません。それは決して売名行為でなく、若者達の憧れであり、注目される存在です。

その特異的な一人の存在で、地方再生の力は大きく変わります。

また、私の経験ですが、幼少期にスポーツや武道で鍛えられた人間は、やはり違います。

そのような意味でも残された時間を武道教育の普及に努めていきたいと思います。

私は学歴はありませんが、芸能界や政界、ジャーナリズムを通して沢山の方と出会い、経験を積んでいきました。そして、一流の域に達した先人の方々ら過分な叱咤激励を賜りました。そのような経験から幼少期に空手道という厳しい環境の中で、自己対面していく鍛錬に加えて、社会経験が体験できる『リーダー育成事業』を始めたのです。

勇気があり、正義感を誤ることなく貫ける誰からも愛される人間づくりですね。

 

期待しております。頑張って下さい。

 

高木:日本の子ども達の未来に大いに期待して下さい(笑。

息吹之會の子ども達は、混沌とした日本社会の中で必ず先陣を切ると信じています。

 

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何時もご訪問頂き有難うございます。

 

-by STAFF-

 

 


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