スーパーポジティブ!がん患者 -5ページ目

ひたすら前向きで

父のガンが発覚して、現在1年半たちました。

ちょうど去年の今頃、腫瘍マーカーが上がり

秋に抗癌剤の治療を開始しました。


まだ、昨日までのお話では手術の前を綴っているのですが

今日は父のひたむきな前向さを綴ります。


現在、抗癌剤でひどい副作用があったりしている日々です。

特に、今回の抗癌剤は急激に脱毛しています。

すると、『なんか、これだけ毛が抜けるってことは

抗癌剤が効いてる気がするな!』

どんな状況にいても、彼は物事を前向きにとらえます。


抗癌剤の治療を開始するときも、『これで、死んだら天命だな!!(笑)』

苦しい時、しんどい時、調子の悪い時

人は誰でも、立ち止まったり悩んだり。。


でも、私の父は状況が悪くなればなる程

ひたすら前向きに物事をとらえて進んでいきます。

いつだったか、

『ガンでそう簡単に死ねるか!!』

『俺は、まだまだ頑張るんだ!強い子だから(笑)』



時には、本当に副作用でしんどい時もあるでしょう。

時々、『しんどい』と言う時もありますが

いつだって、前向きに、楽天的にあまり悩みもせずに

ただ、生きようとする力を最大限にふりしぼります。



当の本人はそんなことは考えていないのかも知れませんが。

多分、すこぶる楽天家なのかもしれませんね!


私はいつも父を見て思います。

一度きりの人生

ただ、ひたすら前向きに、楽天的に生きたほうが楽しいかな?

そうすれば、トラブルも悩みも笑い話になるので!


明日は入院することを書こうと思っています。







オクムラ先生

胃全摘宣言を聞いた後

外科の先生(今後、長いつき合いになるのでオクムラ先生と書きます)が

父に『早く手術して治しましょう!!』と前向きなコメント。しかし…

病院が混んでいて手術は来年(この時は12月)になってしまうとの事。


『まぁ少しくらい手術が遅れても進行は変わらない』と言われました。

後に、私は国立ガンセンターのHPを見ましたが

同じように、1ヶ月くらいなら進行は変わらないと書いてあるのを目にしました。


でも、オクムラ先生は病院内で使用する携帯に電話をし

年内のスケジュールを調整して手術ができる日程を

作ってくれました。


父は『どれくらいで退院できそうですか』と聞くと

早くて3週間、おそくて1ヶ月くらいかかるといわれました。

『年内に退院できますか??』

だから、3週間はかかるって言ってんじゃん!!

『超人な体力があれば帰れる』と言われ

超人な体力で帰ります!!みたいな事を言っていたような。。。


そして、オクムラ先生は『お父さんはこの後検査があるので

行ってください』

私も、立ち上がり一緒に行こうとすると

『あっ、娘さんはそのまま待っててください』と言われ

父退出。と同時にオクムラ先生は私と彼に話し始めました。


父の手術は難しく、術後に肺炎をおこしやすくなったりすること。

それが致命的なダメージを受けること。

そして、ここからがまるでドラマのようです。


今の所、転移は見られないが

お腹を空けてみて、転移していたら

そのときは手術しないで(ガンを摘出しないで)化学療法に移すとの事でした。

空けてみて、腹膜に転移していたらと言う意味なのですが…


腹膜は水のようになっていて、そこに転移しているとガンは当然取れないので

化学療法に変更すると言う意味でした。

その当時は、ガンが邪魔してご飯を食べるのにひっかかっていたので、

化学療法になるときはで物を食べやすくするため

内視鏡で食道と胃の接合部を広げます。といわれました。


えっー過酷な胃全摘宣言さっきを受けたばかりで

私は進行ガンでも手術できるだけいいなと考えていましたが…

今度は転移していたらとの衝撃の言葉。


そうこうしいるうちに、看護士さんが『お父さん戻りました』

と言って、父 診察室入室。

父には、転移していたらと言う話は伏せて手術に挑むことになりました。


そして、今後のスケージュールの確認と

肺炎にならないように特殊な肺を鍛える器具を購入ー!!

手術までに毎日肺を強化することになりました。


後は、手術に望むだけかと思いきや…

まだ、まだ、過酷な試練は待っているのです!!


でも、父はそんなことも知らず

肺を強化し、超人な体力で年内に退院しようと

やる気満々の日々を過ごし

入院の日を迎えるのでありました~。







  






胃は全部摘出です

内科の先生の診断を受けた次の日。

父と私そして、私とお付き合いしている彼と(←家族同様なんです。)

外科の先生のお話を聞きにいきました。


すると、診察室に呼ばれると35、36歳に若い先生が座っていました。

『今日はどうしました?』

と父に言ってきました。

どうも、こうもガンだよ!ガン。

父『今日はガンって内視鏡の先生に言われて

来たんですが…』

『そうですか』かなり無愛想でした。最初の印象悪かったです。

(しかし、後にこの先生なかなか患者さん思いなのを

知っていくのですが。)


そして、レントゲンを見はじめて…説明しはじめました。

専門用語が多くてわからないことが多かったような。

でも、前もって調べない自分たちにも責任はあるような。。

頭の中は専門用語でいっぱい。ついていくのに精一杯でした。


そして極めつけは!


『胃を全摘します』


えーっ胃を取っちゃうの?全部?

食事とかできるのかしら?


父『胃を少し残すこととかできないですか??』

先生『少しくらい残しても仕方ないですし、

胃と食道の接合部分にあるガンなので全摘します』


ガンの告知の次は治療方針が過酷な宣告。

胃を全部摘出です。

内視鏡でガンがとれますか??どこの問題ではなく

とにかく、大手術になるのです。。


父はガン告知よりも、胃を全摘するほうがよっぽどショックな様子でした。

なぜなら、父は調理師ですし食べる事が大好きなので。