スーパーポジティブ!がん患者 -4ページ目

テレビ

先週、仕事から帰ると父がテレビを見ていました。

なんと、そのテレビは“ガンで余命1ヶ月の女の子”のお話。

乳がんを患い肺に転移してしまい最後は

亡くなってしまうのすが…


私は父に違う番組にしたらどうかと提案したのですが…

(私は父が病気になってからは、あまりガンに関する

ドキュメンタリーなど見るのは…どうも苦手でして。。)

しかし、父は

『勉強のために見るんだ!』と言い見ていました。

なんの勉強??う~ん。。

最後まで見終わると、『俺もこう見えても闘病中だ~!!』

と相変わらず明るく言ってました。


現実問題、父は闘病中でいつ腫瘍マーカーが上がっても

おかしくない状況にいます。

毎日が綱渡り。家族は冷や冷やものです。


しかし、当の本人はいたって明るく

土日は競馬!競馬!

そして、パチンコに行っています。


ちなみに、現在抗癌剤治療を受けていますが

医師から『免疫力が落ちるので空気の悪いところは

行かないよ方がいい』との事。

風邪はインフルエンザにかかりやすくなるのです。

しかし、父はガンガン競馬へパチンコを出ける日々でしす。

しかも、マスクを着用したほうがいいと言われているのに

夏場は完全無視!!


時には、自転車を20分ほど走らせ

大井競馬へGO!平和島競艇へGO!

なのです。時々、本当にガンで抗癌剤治療中かぁ~??

と思うくらい元気なのです。


そして、前向に日々うぃ過ごしているのであります。


リンパに転移~?!

家族だけにお話があります。。

なんじゃそりゃー!!


と言うわけで、オクムラ先生登場。

診察室には、私と彼といとこ、そしていとこの旦那さん。


『お父さんですが…リンパに転移しているようです。。』

マジかい??

ガンになって⇒胃全摘⇒リンパに転移

あら~大変。。

毎回、診察室に呼ばれるたびに過酷な宣言。

小出しにしないでいっきにネタをだして欲しいような。


『お腹をあけてみて、取れるものは取りますが

取れなかったら、抗癌剤治療にします。』


すかさず、いとこは『余命はどれくらいなものですか?』

オクムラ先生『余命というのはなくて…』

『ひとまず、手術して』

すかさず『余命はどれくらいですか??』

いとこもしつこい。。


『何も治療しなければ3ヶ月くらいですかね。』

なっー!!3ヶ月??


なんじゃそりゃー!!リンパに転移って。。

余命3ヶ月って。

しかーし!!積極的な治療をしないで余命3ヶ月。

これから、父には頑張ってもらうしかありません!!


先生も全力を尽くしてガンを見つけると言ってくれました!!

父には転移していると言うことはふせて

まんがいち、お腹を空けて転移していたら抗癌剤治療に変更すると

伝えましょう。との事。


この、目の前に座る若き医師オクムラ先生。

なんだか、最初は感じが悪いなぁ~と思っていましたが。

患者思いでそして家族のことも気にかけてくれた先生でした。


最初のうちは大丈夫かい??この先生と思いましたが

この小さな診察室で先生とのコミュニケーションが取れたような

そんな気がしました。






入院日

オクムラ先生から過酷な胃全摘宣言から

約2週間後、いよいよ入院の日がやってきました。


入院は月曜日でした。前日は日曜日。

父は無類の競馬好き。

そうです!明日から入院だと言うの競馬へGO!!


『有馬記念の時は手術後だからな~』

と言って、出かけました。お気に入りの汐留へ。

あと、数日で胃がなくなる不安もガンで手術する不安も

いっさい見えませんでした。

いや、見せないというよりなかったと思います。


それより、競馬!競馬!競馬ー!!

彼は、母と一緒になる前から競馬が趣味でして…

家にいても競馬が始まると、まったくもって

人の話を聞いていません。

私は入院も前日に控えていたので、

一緒に場外馬券売り場へ行きました。

ガンで明日から入院ですー!!とは見えないくらい

元気でした。


そして、むかえること入院日。

1階の受付で入院の手続きを済ませて

いざ!病室へ!

そこでは、これから担当になる看護士さん

ヤナギサワさんが待っていました。


『担当のヤナギサワです。今回、身の回りのお世話などを

担当させていただきます。』との事。

なかなか、可愛らしい看護士さん。まだ、23、24歳くらいでしょうか。

聞けば、なんと彼女、今回重病人の看護するのは初めて。。

父ちゃん、大丈夫かい??

でも、ここは彼女にまかせるしかありません。


そうこして、トイレの場所など聞いていると

他の看護士さんに呼ばれて

体重やら、身長を測りに父と一緒にその場を離れました。


入院日は彼も一緒に付き添ってくれました。

体重やら測定している時は彼は部屋でお留守番。


そして、一通りの入院の概要を聞いて

父には夕方来る事を告げて部屋を退出。


夕方はオクムラ先生から

手術の事をみんなで聞くことになっていましたが…


彼が『看護士さんが家族だけに話があるって先生が言ってるって

言ってんだけど』

なっー!!なんの話しだい?

『わかった。さっきの看護士さんのとこに行こう』


そして、いとこ達も来るので

家族だけで話をする時間を調整してもらいました。

なんだか、家族だけに話があるって、

まるでドラマのようです。


そして、まだ、まだ、ピンチー!!

と思われることは続くのであります。