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(回顧録:2007年4月14日の出来事(1))
Day-5 (=5日目)。
ついに前半、最大の山場、5日目が来た(参考ブログ
)。
この日まで、5日間(Day-1~Day-5)、「抗癌剤」を連日投与する。
つまり、「癌細胞を叩く」期間だ。
今日も、昨日と同じく、「10:00シスプラチン」、「14:00エトポシド」を身体に入れる。
グッドニュースは、更に体温が下がり、「36.5~37.1度」だ。
あの40度近くまで出た、1日目から考えると、大違いだ。
バッドニュースは、体重が3kg落ちた。そして、相変わらず、だるい、頭痛、吐き気があり、食欲がない。
信じがたいが、この5日間、未だ、病室から一歩も廊下に出ていない。
「ひきこもり」になったのではなく、病室から一歩出る「気力がない」のだ。
でも、もしかして、引きこもりの人は、そういうことなのかもしれない。
私は、闘病を通じて、社会的な「弱者(じゃくしゃ)」となり、「弱者」について、徐々に理解できるようになっていった。
この日は、土曜日なので、家族全員が見舞い来てくれた。
家内、娘、そして息子。
相変わらず、子供達は、電動式ベッドを、上げ下げさせて、無邪気に遊んでいる。
そういう光景を目の当たりにすると、気が紛れた。
早く、この日を終わりたい。
早く、抗癌剤連続投与「最終日」の今日を、無事に終えたかった。
なぜなら、かなりの「点滴アレルギー」(参考ブログ
)に陥っており、早くこの点滴チューブを身体から外したかったのだ。
「明日になれば、もう、点滴はしなく得て良い」、それを、心の支えに我慢していた。
第1クール最大の山場、5日目の抗癌剤化学療法が、間も無く、終わろうとしていた。