B.B.キングの思い出 | 六月の虫のブログ

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B.B.キングが亡くなりました。


アメリカの学生時代に一度ステージを見たような記憶があります。それよりも鮮明に覚えているのが、シカゴのブルース・バーでの思い出です。


夏のシカゴフェストで聞いたマディ・ウォーターズのブルースに感動したボクは、ブルースを聞くようになりました。ある日、友達とシカゴにはいいブルース・バーがたくさんあるから行ってみようとシカゴの繁華街に向かいました。


暗くて小さなブルース・バーでした。


黒人のギターリストがB.B.キングの曲をアレンジして演奏していました。ボクも友達もカクテルを片手に彼の演奏に聞き入り、感動していました。演奏の1セット目が終わると、演奏していた彼が我々のテーブルにやってきました。彼はいきなり、「おまえは日本人か」と私に質問しました。ボクがうなずくと「武道館で演奏してみたいんだけど、なんとかならないか」とわけのわからないことを言うのです。ボクが黙っていると「俺はB.B.キングの息子なんだ。まあ、隠し子なんだけど・・・。ギターは親父よりうまいだろう?誰か俺を世話してくれる日本人を知らないか」。「ボクはイリノイ大学の学生で、音楽の世界のことなんか知らないよ。第一、東京に行ったこともないんだ」と答えたのです。それでも彼は日本についていろいろ聞いてきました。友達がおごったドリンクを飲みながら、次のセットまで、彼はボクらのテーブルにいたのです。


彼の名前にもキングがついていたと記憶しています。



自称B.B.キングの隠し子の彼、今でもシカゴのブルース・バーで演奏しているのかなあ?