■今日も「オトナの日本史シリーズ」を続けます。
・オトナの日本史シリーズ
オトナの日本史 その1(貿易編) 0738
オトナの日本史 その2(中世の経済) 0741
オトナの日本史 その3(貨幣経済) 0745
オトナの日本史 その4(貨幣経済おまけ1) 0746
■お知らせ
一部追加致しました。
1917年 金輸出の禁止⇒管理通貨制度
※寺内正毅首相
※第一次世界大戦時に各国政府も同様。
1946年 金融緊急措置令(預金封鎖)
旧円の流通禁止、新円の引出制限。
※激しいインフレーション抑制の為。(効果一時的)
※幣原喜重郎首相
1948年 経済安定九原則
1949年 ドッジ=ライン
赤字を許さない緊縮財政。
※インフレーション収束へ
シャウプ勧告
税制改革
■さて、本題に入ります。
今日は、
「1931年 金輸出再禁止の影響」
について、
まとめたいと思います。
先日の記事
オトナの日本史 その3(貨幣経済) 0745
に大雑把な流れを書きました。
1897年に金本位制に移り、
1917年 金輸出の禁止⇒管理通貨制度
※寺内正毅首相
1930年 金解禁(金本位制)
※浜口雄幸首相
1931年 金輸出再禁止⇒管理通貨制度へ
※犬養毅首相、高橋是清蔵相
※円安の為、輸出拡大(ソーシャルダンピングと非難される)
2度目の金輸出再禁止の時に、
円相場の大幅な下落を利用して、
飛躍的に輸出を伸ばしていったのです。
とくに綿織物の輸出拡大はめざましく、
イギリスにかわって世界第一位の規模に達しました。
当時は、
列強は世界恐慌からの脱出をはかって苦しんでいたので、
円安のもとでの日本の自国植民地への輸出拡大を、
国ぐるみの投げ売り(ソーシャル=ダンピング)と非難して対抗しました。
一方で、
輸入面では綿花・石油・くず鉄・機会などにおいて、
日本はアメリカへの依存度を高めていったのでした。
その結果、
日本は他の資本主義国に先駆けて、
1933年には世界恐慌以前の生産水準を回復しました。
(参考資料:詳説日本史(山川出版社))
資料:日本銀行統計局編『明治以降本邦主要経済統計』により作成。
上記の写真は、以下の書籍より転載。
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詳説日本史B/山川出版社
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■円安って、
良い面と悪い面の両面があるのでしょうが、
一つの例として、
挙げてみました。
この時は、
輸出産業が潤ったんですね。
現在、ウォン安で潤っている韓国も同様のしくみですかね。
余談ですが、
実はこの時に、
財閥は、金輸出再禁止を事前に予期して、
円売り・ドル買いを進めていたのでした。(驚)
これからの時代、
円相場が大幅に変動するかも知れませんが、
その時に少しは理解できるように、
ちょっとだけ掘り下げてみました。
今日の内容が、
読者の皆様にとって、参考になれば幸いです。
いつも読んでくださってありがとうございます (^▽^)
それでは、また明日(^O^)/
「志は高く、努力は足元に、フットワークは軽く♪」
(西村は特に足元重視で)
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パナソニックはスポーツ支援は縮小するんですね。
本業あっての支援ですから、
仕方ないのかもしれません。
■本日の学習
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今日の【受験勉強 活動】 13時間
●センター試験 数学 3時間
2013黒本(数学ⅠA)(1周目) 30分
2013黒本(数学ⅡB)(1周目) 150分
●センター試験 日本史 5.5時間
2013青本(日本史)(1周目) 330分
●センター試験 英語 4.5時間
2013青本(英語)(1周目) 240分
速読英単語(必修編)(16周目) 30分
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最後まで読んでくれて、本当に有難うございました。
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