第61回 京都染織美術展 | ‥暮らしまわり‥  

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京都に暮らす、私の毎日。
古いもの、新しいもの、手仕事、人、美味しいもの、美しいもの。
折々の四季の暮らしを綴っています。

「第61回 京都染織美術展」まで、残り一週間を切り、

忙しい日々を過ごしております。


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「染織美術展覧会」 は、一切の販売を目的とせず、

市が「伝統産業の日」とさだめた、春のこの時期、

京都市美術館にて、毎年開催される歴史ある展覧会。


主催は、一般に「美協」とよばれる「染織美術協会」様。

同会は、昭和27年4月に、当時の蜷川府知事のもと発足し、

同年9月、当時の最高峰といわれた染織作品をあつめ、

東京の芝美術倶楽部にて、「第一回京都染織美術展」がひらかれました。


かつてないほどに低迷している呉服業界。

仕事がないことから、腕のよい職人さんがつぎつぎと廃業し、

新規にものが作られることなく、正直申しまして在庫整理をしているような現状ですが、

そんな中でも美協会員のみなさまは、真摯にその状況とむきあい、

新しいもの作りに取り組んでおられます。


記念すべき61回目を迎える今年は、

伝統工芸に携わる作り手でいらっしゃる会員による、

「手描き京友禅」「京鹿の子絞り」をはじめ、

千二百年の歴史をもつ日本刺繍「京繍い」の作品が展示されるほか、

メモリアル展として、過去に製作された逸品も並ぶそう。


また協力展として、弊社も参加させていただいております、

「西陣手織協会」も、今年40周年を迎えることから、

手織り帯のほか、能衣装、打掛け、化粧まわし、几帳など貴重な品々も展示させていただきます。

どうぞ、そちらもお楽しみに。



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(ハースト婦人画報社「美しいきもの 春号」より、
p.92~p.93 転載させていただきました)


うらうらとした春の一日。

美しいものを楽しみに、ぜひ足をお運びください。

無料でお入りいただけます。



「第61回京都染色美術展」

と き : 3月28日(水)、29日(木)、30日(金) 

      各日とも9時~17時まで (入場は16時半まで)

ところ : 京都市美術館 (京都市左京区岡崎公園内



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