ハルラモネル
きっかけは友達に誘われてふらり出かけた新栄ロックンロール。
他のバンドを観るつもりだったから遅れ気味に入って、
その後程なく登場したのがこの人だった。
荒削りな部分もさらけ出す様にしてかき鳴らす
アコースティックギターに気だるさ混じりの歌。
そして楔を打つような言葉の断片。
確かその時、客席は少し騒がしかった気もしていたのだけれど、
そういうのもまとめて全部ぶっつぶしてやる、とか
そういうメッセージに聞こえて勝手に共感した気持ちになってた。
「ソロ＜バンド」みたいな風潮に中指立てて、
一矢報いてやるとか何かに立ち向かってる気がして。
まあ、あの時本人にそんな気があったのかは知らないけれど。
ライブ後に売ってた物販を買って、たたら場のいさみくんに相談したら、
じゃあ一日組もうってことで、共演が決まったのが４月。
それからは関西で共演したり、自主企画にも出てもらったりで
この人が圧倒的に今年の最多共演。
そして我が家は彼のライブ後に転がり込む定宿になり下がった。
村上春樹と中島らもと寝ることが好きだから、とついた名前。
前二つはよく知らないけど、就寝の唐突さと、
目覚まし時計に対する反抗心はさすがのものとおもう。
そして今回のサーキットフェス企画にあたっては
僕の呻きをたぶん一番たくさん聞かされた人。
どうしてもついついでネタ扱いしてしまうんだけれど、
日常の生活のふとした折にふと脳裏で鳴る音楽だったり。
やっぱり純粋に良い音楽だと思う。
ハルラモネル／岐阜クラブルーツ