可憐なサクランボ
今夜の我が家の食卓は鰹のタタキ。ならばワインは自動的にピノに決定。こういう1対1対応は実に簡単である。
難点はウチではピノの選択の余地がほとんどないこと。何しろ在庫といえばアルローかモンジャール・ミュニュレ
ぐらいしかないので。他に何かあったっけなー?とセラーを覗くと見慣れぬボトルが・・・。あ、これって7月に
ラブワインさん に頂戴したボトルだ。療養やら旅行やらですっかり忘れていた。真に面目ありません。m(u_u)m
謹んで開けさせていただくことに致しますですハイ。
液縁に紫の入った綺麗なルビーレッド。仄かなチェリーの香りに革っぽさと若干の土臭さ。口当たりアッサリ
軽めの果実と、それに続いてふっくらボリュームのある酸。余韻もアッサリでスッと口の中を通り過ぎて行く感じ。
タンニンも軽い。可憐なサクランボのような香味。差し詰めサトウニシキってところだろうか。酸っぱいサクランボ
って結構好きなんだよなぁ。時間が経つとフローラルな香りが開く。残念ながらミネラルはあまり判別出来ない。
2日後。初日の可憐さとは打って変わってオークが幅を利かせ、タンニンも堂々と主張を始めている。それでも
軽くて上品。優等生的なピノ・ノワールである。
いやいや、これはどんな料理でも合わせ易いと言うか相手を選ばない味わいで、なかなか良い感じ。ドイツの
シュペートブルグンダーに通じるところがあるものの、シュペートブルグンダーにありがちなジャミーなところが
まったくないのでとても洗練されてて素晴らしい。ラブワインさん、どうもご馳走様でした。m(..)m
ちなみにコート・シャロネーズってブルゴーニュだったんですな。おまけにこの生産者はロマコンのオーナーの
1人だということで、しかも当地では最上の白の造り手だとのこと。さすがに綺麗なワインを造りますなぁ。
こうなりゃ一度ここの看板のアリゴテを飲んでみたいものである。
2007 Bourgogne - La Digoine -
Domaine A. et P. de Villaine (Cote Chalonnaise/Bourgogne)
Alc 12.5%vol,輸入元「ラック・コーポレーション」,ラブワインさんより頂き物