・・・ということで、フランクフルト随一の賑わいを見せるショッピング街ツァイルの裏道

ぶらりとしたことが今回の旅先での締めくくりとなりました。


後は中央駅の近くのホテルに戻って荷物をピックアップし、空港へ。
そして機上の人となる…12時間程度を夢のようにやり過ごせば、もはや羽田という具合ですが、
最後に取り纏めてご覧いただくのは、ドイツのビールのお話でありまして。


その銘柄の豊富さはまとめて一気に見てもらった方が、

(といってもドイツものとしてはほんの一部ですが)

「なるほど感」があろうかと思ったものですから。


Schmucker ピルスナー Schmucker ヴァイツェン


まずは「Schmucker」(シュムッカー)のヴァイツェンとピルスナー。
マインツの駅前 で飲んだんですが、醸造所があるのはヘッセン州のモッサウタールとのこと。
ロケーション的にはヴォルムスの真東30~40kmてなあたりになりましょうかね


Veltins ピルスナー


基本的にはお店ごとに醸造所と契約しているのでしょう、

ほとんどの場合にビールメーカーのロゴ入りグラスで供されますけれど、
これはホテルレストラン@アスマンスハウゼン だったからか、グラスにはロゴなし。


Ventins ロゴ


ですが、ちゃんとどこのビールか分かるようなってますね、グラスの根元を見れば。
「Veltins」(フェルティンス)と分かりました。ドルトムントのメーカーだそうですね。

ただ、このときばかりは名物の赤ワインお目当てでしたので、あまり気に留めませんでしたが。


Eichbaum ヴァイツェン


お次はヴォルムスのビアガルテンで飲んだ「Eichbaum」(アイヒバウム)。
マインツよりもヴォルムスはモッサウタールに近いのですから

「シュムッカー」が出てきてもおかしくないところですけれど、
お店のこだわりがあるのかも。醸造所はマンハイムにあるようです。


グラスに「SEIT 1679」(「seit」は英語で「since」の意」とありますから、

なかなかの由緒なのではなかろうかと。


Binding ヴァイツェン Binding ピルスナー


フランクフルトになると「Binding」(ビンディング)が2ヵ所で出てきました。

まさにフランクフルト発祥ということなので、それもむべなるかなでしょうか。


ドイツでは頼むビールの種類によってグラスの形がいろいろ変わって出たりしますが、
ヴァイツェンに比べてピルスナーがこんなに丸まっちかったのはちと珍しい…のかな?


Schöfferhofer ヴァイツェン


続いての「Schöfferhofer」(シェッファーホッファー)もマイン河畔とツァイル近くの2ヵ所で。

名前の由来は、何と!あのグーテンベルクの弟子のペーター・シェッファーが

(グーテンベルクから訴訟で奪った機械で大儲けして建てた?屋敷に醸造所にあるそうな。


ですからマインツ発祥のはずですが、マインツで飲む機会がなかったのは

もしやグーテンベルクに肩入れするあまり嫌われて…でなくて、たまたまでしょうけど。


König Ludwig


一方、ザクセンハウゼンで出てきた「König Ludwig」(ケーニヒ・ルートヴィヒ)は

あまり他ではお目にかからなかったような。

何でもその名(ルートヴィヒ王の意)が想起させるとおりに、

バイエルンを治めたヴィッテルスバッハ王家の醸造所が始まりであるとか。


Paulaner ヴァイツェン Paulaner ピルスナー


そして最後のもうひとつは、やはりバイエルン州ミュンヘンの「Paulaner」(パウラーナー)。
これはハンブルク で飲んだときに「うまいなぁ」と思って、マインツで一度、
フランクフルトではわざわざ直営店を訪ねてもう一度、飲んだですよ。


こうして見ますと、我ながら「ビール好き」なように思えてきますけれど、
ひとつひとつの味わいをメモしたりしていないのはマニアでない証拠でありますね。

それでも思い出せる限りで選び出すならば、やはり「パウラーナー」はうまいなと。
そして「アイヒバウム」と「シェッファーホッファー」もいけてますね。


帰国当初は日本で手に入れられないかと考えたりもしたですが、
現地には現地の気候風土に合っているという特質があると思いますので、
必ずしも同じ味わいが甦ってくるとは限らないのが悩ましいところ。
やはりドイツビールはドイツで飲むのが一番でありましょう。
(国内に数多ある地ビールもそんな気がしないでもない)


てなふうにビールでもってざっくり旅を今一度振り返ってみたですが、少々帰国時のお話を。
航空券がマイレージの特典だったこともあり、往路の全日空と打って変わって

ルフトハンザで帰国の途に。

しかし、打って変わったのは航空会社というに留まらず、

機材が往路は「777」だったのに対して帰国便は「B747-8」だったのでありますよ。


ボーイング747とは即ちジャンボジェットでありまして、これが旅客の大量輸送を可能にし、
海外旅行が庶民の手に届くものとなった点は感謝してもしきれない飛行機ながら、
先頃には日本の空からジャンボが消えたことが話題になったように

「去り行く老兵」と思っていたわけです。


ですが、「B747-8」は、ハイテクジャンボといわれた「ダッシュ400」の後継機で
「747」では最新バージョンとして今でも活躍中と知り、驚きと懐かしさがないまぜに。


ただですね、最新であるならば昔の名残りを引き摺るように狭いシートにしておくのはどうかなと。
所詮エコノミーなんで贅沢は言えないのはもちろんですが、往路便・全日空トリプルセブンの
快適さを経験した後だけに「これはないのでは…」と思ってしまいましたですよ。

飛行機の旅にお出かけの方は使用機材も気に掛けた方がよさそうでありますね。


てなことをお話して、こたびの「ライン・マイン紀行」は全巻の読み終わりにございます。
大変長らくのお付き合い、誠にありがとうございました。


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